
信頼される組織の鍵は「インテグリティ」―コンプライアンス浸透のその先へ
ガバナンスの体制づくりやルールの徹底といったコンプライアンス浸透に長年取り組みながらも、不正や不祥事、ハラスメント等の課題に悩む組織は少なくありません。これからの信頼される組織づくりのためには、視点を変えて「インテグリティ」を高めることが有効です。
本ページでは、インテグリティとは何か、インテグリティ向上がなぜ信頼される組織づくりと組織の持続的成長につながるのかをご紹介します。

目の前の課題や急激な環境の変化により、「何としても業績を上げないと!」という使命感が組織内に広がる一方、このような状況の中では、コンプライアンス上のリスクが潜んでいる可能性があります。
このコラムでは、業績回復に取り組む組織が気をつけておきたい「職場環境のあり方」と、改善施策を検討する上でのポイントを整理します。
働き方改革への対応、非対面での営業活動、セキュリティリスクの高まり……さまざまな課題に対処しながら、業績を回復させるための取り組みを同時並行で進めている組織が多いと推察します。
そうした中で、「上期の赤字を下期に取り戻して、何とか黒字化させるんだ!」「生産が戻り、短納期での仕事が増えてきた。効率をさらに上げていこう!」「今月は売り上げ目標を必ず達成するぞ!」……といった「何としても!」という雰囲気が組織内で生まれるのは、当然のことであるともいえます。
しかし、実はそこに、コンプライアンス上の大きなリスクが潜んでいるのです。
目の前の課題や急激な環境の変化にとらわれて、本来やるべきではないことや、コンプライアンスを欠く行動を取ってしまうことはありませんか?
その背景にあるのは「職場環境」の問題かもしれません。
上記のような職場環境にあると、一人ひとりが会社のために“よかれ”と思っていながら、実際には適切ではない行動をしてしまうリスクが高まります。
社会心理学者のクルト・レヴィンによると、人間の行動(B)は個人の人間性や価値観(P)だけでなく、職場環境(E)にも強く影響を受けます。
B = f(P・E)
B:行動(behavior)/ P:個人の人間性、価値観(personality)/ E:職場環境(environment)/ f:関数(function)
このレヴィンの考え方に照らしてみると、個人に対していくら働きかけをしたところで、職場環境にリスクがあると、コンプライアンス違反(適切でない行動)を減らすことは難しいということがわかります。
つまり、一人ひとりの行動の背景には、個人の考えだけでなく「こういうときはこうするものだ」といった、職場内の価値観・考え方が影響するということです。
いわば「非常時」においても組織のコンプライアンスを維持するためには、ルールやマニュアルなどによる個人への働きかけと同時に、職場環境を変えていく取り組みが求められるでしょう。
まずは上記のような視点から、環境の変化に対応しつつコンプライアンスを高める、自社に合った施策を検討されてはいかがでしょうか。
コンプライアンス向上のための施策について、お悩みやフェーズにあわせてサポートいたします。こちらのフォームからお問い合わせください。
コンプライアンス違反の根本原因となりうる組織風土の特徴をはじめ、幅広い要因を調査・測定し、診断を行います。客観的な評価から課題を把握し、コンプライアンス違反の防止に役立てるためのソリューションです。
社内のコンプライアンス浸透状況(制度/社員の意識 等)や、コンプライアンス違反の要因ともなりうる組織風土の特徴を調査。充実した「サーベイフィードバック」で、コンプライアンス浸透の取り組みを支援します。
コンプライアンスアンケートの目的や方法を整理し、結果の活用に向けたポイントを紹介します。

組織開発や人材開発の最新の情報やソリューションのご案内をお送りしています。

ガバナンスの体制づくりやルールの徹底といったコンプライアンス浸透に長年取り組みながらも、不正や不祥事、ハラスメント等の課題に悩む組織は少なくありません。これからの信頼される組織づくりのためには、視点を変えて「インテグリティ」を高めることが有効です。
本ページでは、インテグリティとは何か、インテグリティ向上がなぜ信頼される組織づくりと組織の持続的成長につながるのかをご紹介します。

入社時の導入研修を実施した後、現場配属された新入社員に対してどのようなフォローアップを実施していますか?新入社員の成長を支え、組織への定着を促すために、新入社員フォローアップ研修の実施方法やタイミングを見直す組織が増えています。年間約300組織の新入社員研修を支援している弊社では、新入社員育成に関するお悩みや受け入れ側の課題を数多く伺ってきました。
本記事では、新入社員に対してフォローアップ研修を実施するべき理由と研修の目的を確認し、効果性を高めるために研修に取り入れたいポイントをご紹介します。

新しい環境で働き始めたばかりの新入社員や、少しずつ仕事を任されるようになった若手社員にとって、成果を出すうえで欠かせないのが「ビジネスコミュニケーションスキル」です。ただ話す、聞くといった表面的なやりとりではなく、相手の立場を理解し、状況に応じて的確に伝える力が求められます。成果を上げている人ほど、コミュニケーションを単なる会話ではなく「成果を上げるための手段」として磨いているのです。
本記事では、新入社員・若手社員がこれからのビジネスシーンで信頼され、成果を上げるために必要なコミュニケーションスキルについて、基本から具体的な実践法までを解説します。