ODLご参加者の声:組織変革を実現したときに活用できた、講座での「学びと経験」とは

中部電力株式会社
経営管理本部 かいぜん推進室 室長
小田島 大吾 様

中部地方というものづくり産業の中核エリアを中心に、電力の安定供給を担う中部電力様。電力の小売り全面自由化を含む電力システム改革が進められていた当時(2016年)、送配電事業の法的分離を受けて約10,000名の従業員に影響する機構改革を推進していた小田島様に、ODLに参加したご感想を伺いました。

※情報は受講時2016年のものです(取材は2021年8月実施)

  1. ODLに参加した当時の課題は? …… 電力の安定供給を持続しながら、会社分割を実現するという両立の難しさ
  2. ODLに参加した目的は? …… 従来の研修イメージを打ち崩すダイナミックなプログラム
  3. 講座に参加しての率直な印象は? …… 従来の研修イメージを打ち崩すダイナミックなプログラム
  4. ODLで得たものは何ですか? …… あいまいな状況下でも、ぶれずに行う臨機応変な対応
  5. 講座で得たものをどのように生かしていますか? …… 親会社の会長室に飛び込み、取り組みを実現。行動姿勢が変わった
  6. どのような方にこの講座をおすすめしますか? …… 成し遂げたいことがある方、一歩が踏み出せない方へ

ODLに参加した当時の課題は?電力の安定供給を持続しながら、会社分割を実現するという両立の難しさ

私がODLを受講した当時、電力業界では電力システム改革が段階的に行われていました。具体的に言えば、発電・小売事業と送配電事業の法的な分離、つまり、会社を分割する必要があるということです。経営の環境変化という最も大きな波が来ているタイミングで、私は送配電事業会社の企画部門に配属され、チームのリーダーとして、この会社分割における組織設計や会社のビジョン策定という職務を担っていました。

その中で、電力の安定供給をしっかりと持続させること、そして、新しい会社が持続的な発展を遂げるための新たな領域への進出という二つを両立するための組織設計が、まさに私の目の前にあった課題でした。過去の経験値があっての配属だと感じていましたが、世間からも関心が高いタイミングでしたので、大きなプレッシャーを感じていました。

ODLに参加した目的は?新会社へのベクトル合わせや、変革の機運づくりのヒントをつかむため

会社を分割するということは、当然、会社を今よりも小さい規模にしていく必要がありますよね。しかし、会社はいろいろな部門があって成り立っていますので、会社規模が小さくなれば、その分、部門間の利害関係の対立がより浮き彫りになってくるのではないかと考えていました。この状況をいかに融合して、分社後の組織や会社がしっかりと機能するようにしていくのかということが、私たちにとっての大きなミッションの一つでした。

一方で、会社をつくるにあたっては新しい経営ビジョンやゴールを定めて活動していくわけです。それを関係者と共有し、ベクトルを合わせて一つの方向に向かっていくように取りまとめることに難しさを感じていました。また、新しい変革の息吹をいかに会社の中に巻き起こすか、そのために自分はどういった行動を取ればいいのかということは、自分の中で大きな課題でした。そこで講座のテーマの一つである組織開発・組織設計は、自分が今一番学ぶべき内容ではないかと思い参加することを決めました。

講座に参加しての率直な印象は?従来の研修イメージを打ち崩すダイナミックなプログラム

率直に言いますと、これまで「研修」は座学で、しっかりと机上で学んだものを持ち帰って職場で実践するというイメージでした。しかし、このODLは違います。講座の中のケースを通じて人材を育成していくという実践中心型のプログラムで、私にとっては非常にセンセーショナルなものでしたね。

研修を受講するにあたってテキストが配られますが、中身には一切触れず、即実習に入ります。実習を行い、そのフィードバックをして、また実習という繰り返しを4日間にわたって行います。もちろんテキストを全く使わないわけではなく、実習の中で本当に大事なところについては関連するページを開き、その中身についてピンポイントで講義を受けます。

そして、その講義を受けた直後に、実践の場で自分がそれを体現しなければいけないという形式が、非常に大きな研修効果を生んだのではないでしょうか。

ODLでは、「実践力を鍛える」、「変革マネジメント」、「人間力の向上」といったテーマが狙いとして挙がっていますが、これらは、座学では養成できない要素だと思っています。ODLは実践を通じてこれらのことを学ぶ大きな機会となり、研修は座学中心であるという概念を、いい意味で打ち崩してくれましたね。

また、異業種間で組織開発・組織設計を行いますので、目的やゴールの共有がこんなにも難しいのかということを痛感しました。しかし、曖昧で不安定な状況の中、瞬間、瞬間を乗り越えていくという成功体験の積み重ねを通じて、自分自身が成長したと思っています。これこそが、この研修のダイナミックさであり、大きな特徴なのでしょうね。

ODLで得たものは何ですか?あいまいな状況下でも、ぶれずに行う臨機応変な対応

ODLでは、あるシナリオをベースとしたロールプレイングを実践していきます。メンバーの中で社長や副社長、重役などの役を決めて、その役柄をこなしていくわけです。ロールプレイングの中では、社長からいろいろな方針などを伝えられるのですが、社長はすぐに社長会でいなくなってしまいます。

そうすると、例えば副社長役であれば、社長から出た一言を限られた時間の中で自分なりに咀嚼して、どうすればこの会社が良くなるかということを考えます。そして、今度はそれを限られた意思疎通の中で重役の人たちに具体的指示として伝えていきます。

こうした実行動を通じ、短く限られた時間の中でいかに本質の議論をするか、あるいは伝えるかということの難しさを実感しました。

また、ロールプレイングをしていく中で、当然いろいろな状況変化が起こります。変化に応じた臨機応変な行動を即時に起こしていかないと競争に負けていく、というシチュエーションでした。このロールプレイングを通じて、曖昧で状況もよく分からない中での判断や、ぶれない方針を軸に持ちながら会社をどうまわしていくのか、そのために組織をどう束ねていけばいいのかという臨機応変な対応を学んだことは、今後の会社生活において非常に大きなヒントになったと感じますね。

講座で得たものをどのように生かしていますか?親会社の会長室に飛び込み、取り組みを実現。行動姿勢が変わった

この研修を受けて、行動しないとその先にある課題が見えないということを体感しました。

ODLを受けるまでは、「検討」と称していろいろなことを机上でシミュレーションして、シナリオを作ってから実際に行動に移していたため、成果が出るまでにものすごく時間がかかっていたのです。しかし、この研修でヒントを持ち帰ったことで、ある程度お膳立てをしたらとにかく行動するという姿勢に変わったと感じています。

電力システム改革に際しては、私個人としても会社の体質をもっと変えていかなければいけないと感じ、業務改革の取り組みを自社に提案しました。いろいろな反対の意見もありましたが、そのとき、ODL研修の中で即行動に移しながら状況変化に対応していった体験がよみがえりました。そして、「頭で考えるよりもとにかく行こう、思いのたけをぶつけてこよう」と思い、親会社の会長に直接掛け合い、この取り組みが実現に至りました。

会長室に飛び込むのは勇気が必要でしたが、私はどうしてもその思いを叶えたかったのです。そのときに「行動を起こすんだ」と背中を押してくれたのが、このODL研修の経験でした。

「会社を変えていかなければいけない」という強い思いは大事ですが、それだけでは駄目ですよね。

ODLのテーマにもあるように、周りをいかに巻き込んでその思いを成し遂げていくのか、そのためにどういった働きかけを自らが行っていくのか。ゴールを示しながらどうやってそこに収束させていくのかということが重要です。それは、本当に研修の成果そのものでした。

どのような方にこの講座をおすすめしますか?成し遂げたいことがある方、一歩が踏み出せない方へ

端的に言うと、自分の夢を実現したい方、あるいは、そのために自分を高めたい方ですね。

自分の思いを実現しようと思うと、周囲をしっかりと巻き込んでいくことも必要ですし、やり切ろうという覚悟も必要だと思います。その覚悟と勇気を与えてくれて、私の背中を押してくれたのがODLです。

研修でスタッフの方からたくさんフィードバックを頂きましたし、私自身も思いっきりたくさんチャレンジして失敗もしました。しかし、その中で得た成功体験というのは非常に大きなもので、そのような体験があったからこそ、実際の実務での成功があったと思っています。

ですから夢を叶えたい、あるいは自分が何かをしたいという方が、自己の成長のため、あるいはチャレンジする勇気をもらうために、このODLをぜひ受けていただきたいですね。

受講を悩んでいる方には、「厳しいかもしれないけれども、ぜひこのコースを受けてみたら」と言いたいです。成功し続けることも大事かもしれませんが、失敗して、それを乗り越える力というものが個人の成長に大きくつながります。この研修を通じてたくさん失敗して、たくさん学びを得て、自分の成長につなげていただきたいと思います。

中部電力株式会社

本店
愛知県名古屋市東区
事業内容
再生可能エネルギー事業、原子力事業、海外事業、コミュニティサポートインフラ関連事業など
従業員
3,092名(2021年3月末時点)
ウェブサイト
https://www.chuden.co.jp/