ポジティブリーダーシップ

ポジティブリーダーシップとは

ポジティブリーダーシップとは、ミシガン大学ロス・スクール・オブ・ビジネスのキム・キャメロン博士が提唱する、ポジティブ心理学等の知見に基づくリーダーシップの実践方法です。目指すのは、普通や平均を超えた「とびぬけて良い状態=ポジティブな逸脱」を組織に生み出し、組織やチームの創造性・生産性を飛躍的に高めるということです。

ポジティブリーダーシップを理解する上でおさえておきたい4つの観点をご紹介します。

観点1:エベレストゴール

ポジティブリーダーシップでは、エベレストゴールを設定することで、「ポジティブな逸脱」をするための具体的な目標や、ありたき姿を明確にします。

エベレストゴールとは、ただ業務目標をストレッチしたゴールとは異なります。次の5つの要件を満たす、具体的で測定可能な目標のことです。そびえたつエベレストのように高いゴールであると同時に、メンバーのポジティブなエネルギーを引き出し、組織をポジティブな逸脱へと導くものです。

  1. いつもの自分を超えてポジティブに飛躍できる
  2. 自分が本質的に価値や使命を感じる
  3. ポジティブな未来が想像できる
  4. 自分の利益を超えて貢献できる内容になっている
  5. ポジティブエネルギーがどんどん育つ内容になっている

観点2:強みに注目する

ポジティブリーダーシップを発揮するには、自身が持つ「強み」についての自己理解を深めることが重要です。なぜなら、人は知識やスキルに加えて、自分自身の強みを活かして仕事に取り組むことで、通常以上の力を発揮し、生産性が高まるからです。強みを活用することでポジティブな感情が高まり、目標に向かって行動するためのエネルギーも引き出されます。

自身自身の強みを知るために、弊社ではVIA診断を活用しています。

観点3:ポジティブエナジャイザーとエナジー・ヴァンパイア

ポジティブリーダーシップの中心にある概念は「ポジティブエネルギー」です。
キャメロン博士らの研究では、「影響力」「情報力」「ポジティブエネルギー」という3つの因子のうち、ポジティブエネルギーは他の2つと比較して4倍、パフォーマンスに影響を及ぼすことが明らかになっています。

ポジティブにエネルギーを与える人のことを、ポジティブエナジャイザーと言います。一方で、エネルギーを奪う人のことを、エナジー・ヴァンパイアと言います。以下がそれぞれの特徴です。
ポジティブリーダーシップを発揮するには、ポジティブエナジャイザーの特徴に書かれている行動を育むことが大切です。

ポジティブエナジャイザーの特徴
他者が成長するのを助ける
問題を解決する
好機を見いだす
インスピレーションと意味を提供する
信頼でき、誠実である
感謝の念を表し、謙虚である
他者に自信と自己効力感を与える
微笑む
誠実でオーセンティックである
バイタリティと熱意がにじみ出る
エナジー・ヴァンパイアの特徴
自分の信用を確実に得られるようにする
問題を起こす
障害を見いだし、批判する
自分の周囲にいる人々に関心を示さない
懐疑的で不誠実
フィードバックを受け入れず、柔軟性がない
他者が高く評価されるための機会を設けない
ほとんど微笑まない
表面的で不誠実である
活力が無く、退屈

観点4:向日性効果(ひまわり効果)

向日性とは、植物が光のある方向へと伸びたり、屈曲したりする性質を指します。すべての生命体には、ポジティブなエネルギーに近づこうとし、ネガティブなエネルギーからは離れようとする傾向があります。
自然界におけるポジティブエネルギーの代表例が太陽光であり、向日性を持つ植物の象徴が、ひまわりです。

人間も同様に、ポジティブなものに近づこうとする生来の特性を持っています。この特性は、私たちの思考や判断、感情、言語、対人関係、さらには身体的な状態にまで影響を及ぼします。
リーダーとして組織運営に「ひまわり効果」を反映するとは「自分自身が大きな太陽となり、メンバーをポジティブなエネルギーで照らす存在であること」を意味します。

ポジティブリーダーシップ・プログラムの開発について

ポジティブリーダーシップ・プログラムは、リーダーがポジティブリーダーシップを知識として理解するだけでなく、日々の業務内で実践できるようになるために開発いたしました。

本プログラムは、ミシガン大学のキム・キャメロン博士と、キム・キャメロン博士の門下生で、実際に企業内で実務家としてポジティブリーダーシップを実践してきた原田俊彦氏の協力を得て、開発したものです。