
信頼される組織の鍵は「インテグリティ」―コンプライアンス浸透のその先へ
ガバナンスの体制づくりやルールの徹底といったコンプライアンス浸透に長年取り組みながらも、不正や不祥事、ハラスメント等の課題に悩む組織は少なくありません。これからの信頼される組織づくりのためには、視点を変えて「インテグリティ」を高めることが有効です。
本ページでは、インテグリティとは何か、インテグリティ向上がなぜ信頼される組織づくりと組織の持続的成長につながるのかをご紹介します。

アサーション研修とは、自分の意見や気持ちを率直に伝えながらも相手を尊重する「アサーティブコミュニケーション」を学ぶ研修です。若手社員の意見が出にくい、上司との関係を改善したい、チーム内で誤解が起きやすい――こうした職場課題の解決に有効です。
本記事では、アサーション研修の目的や効果、メリット、具体的なプログラム内容まで詳しく解説します。導入を検討中の人事・教育担当者の方はぜひ参考にしてください。
アサーションとは、自分の気持ちや意見を、相手を尊重しながら率直かつ誠実に伝えるコミュニケーションのことです。一般的に「アサーティブコミュニケーション」とも呼ばれます。アサーション研修は、このスキルを体系的に学び、実践できるようになるための研修です。
例えば、納期の調整が必要なときに「忙しいからできません」とすぐに答えるのでも、「迷惑をかけたくない」と無理をするのでもなく、「現状では難しいため、納期の再調整についてご相談させてください」と丁寧に伝える。これがアサーティブコミュニケーションの一例です。
では、なぜアサーション研修が重要なのでしょうか。
アサーション研修が求められる背景には、現代の職場が抱える課題があります。
このように、自分の意見や考え、その背景や感情をうまく相手に伝えられないことが職場の悩み、生産性の低下や離職につながっているため、アサーション研修は重要な取り組みといえます。
アサーション研修の目的は、以下の3つに集約されます。
信頼関係の構築
相手を尊重しながら関わり、互いに安心できる関係性を築く。
では、アサーション研修を実施することで、どのようなメリットがあるのでしょうか?
アサーション研修を通じて、個人や職場に次のような変化が期待できます。
研究でも、アサーティブコミュニケーションの向上がリーダーシップ発現を促すことが示されています。
(参照:Lu et al., 2025 Breaking Ceilings:Debate Training Promotes Leadership Emergence by Increasing Assertiveness https://www.jacksonlu.net/_files/ugd/0ce794_3a33dbed3f5449d4aa94e54ceb9accc8.pdf)
アサーション研修の効果は「話し方がうまくなる」だけにとどまりません。職場全体の雰囲気改善やエンゲージメント向上にまで広がり、特に新入社員や若手にとっては、報連相や相談をためらわず行える自信を育み、積極的な職場参画を促します。
つまり、アサーションスキルを高めることで「個人の成長」と「組織の健全な文化づくり」の両面に貢献することができるのです。
では、アサーション研修では何を学ぶべきでしょうか?
アサーション研修で取り入れるべき内容は大きく5つあります。
アサーティブコミュニケーションがどの位置づけにあるか、そして他のスタイルとの違いは何かについて理解することが大切です。
コミュニケーションは、主に4つのスタイルに分けられます。
チェックシートを用いて、自分のコミュニケーションの癖を客観的に振り返ることが大切です。
「よい聞き手になるためのポイント」を実習形式で学び、傾聴スキルを強化することが大切です。相手の話をただ聞くだけでなく、共感や確認を交えながら聴く力が、信頼関係の土台になります。
Iメッセージなど、具体的な表現方法を学びます。
実際の職場を想定した演習を通じ、実践力を磨きます。
ビジネスコンサルタントでは、アサーティブコミュニケーションを学べる研修を実施しています。以下は弊社の研修の特徴です。
アサーティブコミュニケーションについての基礎的な理解を促す講義、体験的な学びと実践的なトレーニング、そして職場での実践に向けた具体策の検討など、凝縮されたプログラムで効率的にスキルを習得します。
弊社のプログラムは、パッケージされたものではありません。各社の状況や希望する姿をお伺いしながら、柔軟に内容をカスタマイズしています。こんな要素を取り入れたい、ここはもう少し丁寧にしてほしい、1日ではなく2日で実施したい等、ご要望に応じて対応させていただきます。
アサーション研修は、単に「話し方」を学ぶ研修ではありません。相手を尊重しながらも、自分の思いや意見を正しく伝える力を育てることで、若手社員はより自信をもって職場と関われるようになります。
また、その変化は個人にとどまらず、チームや組織全体の風通しや心理的安全性の向上にもつながっていきます。
人材育成における第一歩として、アサーション研修は非常に効果的なアプローチです。現場で活きる実践的なスキルを身につけさせたいとお考えの人事・教育ご担当者さまは、ぜひ導入をご検討ください。

組織開発や人材開発の最新の情報やソリューションのご案内をお送りしています。

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入社時の導入研修を実施した後、現場配属された新入社員に対してどのようなフォローアップを実施していますか?新入社員の成長を支え、組織への定着を促すために、新入社員フォローアップ研修の実施方法やタイミングを見直す組織が増えています。年間約300組織の新入社員研修を支援している弊社では、新入社員育成に関するお悩みや受け入れ側の課題を数多く伺ってきました。
本記事では、新入社員に対してフォローアップ研修を実施するべき理由と研修の目的を確認し、効果性を高めるために研修に取り入れたいポイントをご紹介します。

新しい環境で働き始めたばかりの新入社員や、少しずつ仕事を任されるようになった若手社員にとって、成果を出すうえで欠かせないのが「ビジネスコミュニケーションスキル」です。ただ話す、聞くといった表面的なやりとりではなく、相手の立場を理解し、状況に応じて的確に伝える力が求められます。成果を上げている人ほど、コミュニケーションを単なる会話ではなく「成果を上げるための手段」として磨いているのです。
本記事では、新入社員・若手社員がこれからのビジネスシーンで信頼され、成果を上げるために必要なコミュニケーションスキルについて、基本から具体的な実践法までを解説します。