プログラムの特徴1:リーダーシップの発揮を促す2つの視点
女性がリーダーシップを発揮するためには、「リーダーとはこうあるべき」という思い込みを見直すとともに、自分らしさを生かしつつ、時代に合ったリーダーシップのあり方を理解して取り入れる必要があります。
リーダーシップへの捉え方を広げる「全員発揮のリーダーシップ」
リーダーシップは、公式な役職に就いている人だけが発揮するものではありません。
本研修では、チームメンバー全員が、それぞれの強みや専門性を生かして発揮する「全員発揮のリーダーシップ」という考え方を重視しています。
変化の激しい時代においては、上司が指示し、メンバーが遂行するという従来型の運営だけでは、十分な成果を上げることが難しくなっています。互いの強みを認識し合い、状況に応じて役割を担うことで、チームとしての力を最大化することができます。 公式なリーダーには、自らがすべてを導くのではなく、メンバー一人ひとりの力を引き出し、全員が活躍できる環境を整える視点が求められています。
自分らしさ、自分の強みに気付く
自分の強みを自覚することは、自分らしいリーダーシップを発揮する重要な手がかりとなります。そのため自己診断ツールの活用が効果的です。本研修では、自分の「徳性の強み」が把握できる診断ツール(VIA診断)を活用します。自分の強みが発揮できている状態では「自分らしさ」を実感でき、満足感や充足感を得られると言われています。研修では、診断結果、自身の認識、他者からのフィードバックという3つの視点から自分らしさを多面的に捉えます。
プログラムの特徴2:周囲を動かすために必要な「ビジョンを語る力」
リーダーとして、ビジョンを語る力が必要な理由を理解し、その手法としてのストーリーテリングを実際に体験し、学習します。
女性がビジョンを語る力を身につける意義
大前提として、女性にビジョンを描く力がないわけではありません。ただし、一般的に女性は「周囲との調和」を大切にしながら物事を進める傾向があると言われています。そのため、リーダーとしての考えや方向性を強く打ち出すよりも、メンバーとの対話や合意を重視することが多くなります。また、自分の意見を明確に示すことで、必要以上に強い印象を与えてしまうのではないかと慎重になる場面もあるようです。こうした姿勢は、結果として「リーダーとしての方向性が見えにくい」「何を考えているのかが伝わりにくい」と受け取られてしまうことがあります。
しかし、リーダーシップを発揮するうえでは、自分の考えや方向性を明確に示し、周囲を巻き込む力が欠かせません。 ビジョンを語る力を意識的に育むことは、自分らしいリーダーシップを確立するための重要な要素なのです。
ストーリーテリングで伝える力を磨く
ストーリーテリングとは、自分の伝えたいことを自分の経験や他者のエピソードを交えながら語ることで、聞き手の関心を集め、共感や行動を促す手法です。ストーリーとして語られることで、聞き手はそれが実現したイメージを自分の中に描くことができ、自分事化しやすくなります。ストーリーテリングには、題材の選び方や構成、伝え方といった実践のポイントがあります。研修では、グループ単位でこの手法を用いたプレゼンテーションを実施し、実践的に学びます。
ここまで、自分の強みを起点にしたリーダーシップの発揮や、周囲を動かすためのビジョンの伝え方について見てきました。プログラムの3つ目の特徴は、キャリア形成に関する観点です。
プログラムの特徴3:多様なロールモデルから学ぶキャリアの描き方
女性が、今後どのような働き方ができるのかを模索する際、社内に目標となる先輩社員がおらず「ロールモデル不在」という悩みを持つ場合が少なくありません。本研修では、他組織の女性リーダーからも学ぶ機会を設けています。
パネルディスカッションから学ぶ 〜リーダーになるまでと、なってから〜
研修に参加している各社から、活躍している女性リーダーをパネリストとして迎え、これまでの経験や選択について語ってもらいます。さまざまなストーリーに触れる中で、気付きや働き方のヒントを得ます。
パネリストから語られるのは、自身のキャリアで苦労したプロジェクトへの挑戦や、パートナーの転勤で海外に行く、家族のケアで一時的にキャリアを中断したなどの具体的な体験です。自社とは違う環境で活躍する先輩女性のリアルな声に触れることで、キャリアに「正解はひとつではない」という視点が生まれ、多様な働き方への理解が深まります。
直線的ではないキャリアへの向き合い方
女性のキャリアは、さまざまなライフイベントの影響を受ける可能性があります。
本研修では、女性のキャリアは直線的ではなく、いろいろな方向に可能性が広がるジャングルジム型であると捉え、多様な進み方があることをご紹介します。その中で、「今よりももっと仕事にエネルギーを注げるタイミングが来たらこんなことをしたい」「そのために必要な準備は」など、次の働き方を模索する重要性についても、考える機会を提供します。
パーツモデルという考え方
多様な働き方を受容する視点として、本研修では、部分的に参考にしたい要素を取り入れる「パーツモデル」という考え方を紹介します。これは、社内外を問わず「この部分は取り入れたい」「この人のような経験をしてみたい」と感じる一部(=パーツ)を参考にする方法です。
異業種交流を特徴とする本研修では、パネリストの体験や考え方に触れたり、参加者同士の交流を通じて、多様なロールモデルに出会う機会があります。身近に完璧なロールモデルがいなくても、自分にとって参考になる要素を柔軟に取り入れていくことが可能になります。
それでは、これまで紹介してきた学びの要素をふまえて、プログラムの全体像を振り返ってみましょう。