新入社員の傾向と対応策は? ― 新入社員アンケート分析 第2弾
調査概要
| 調査期間 |
2025年3月~2025年5月 |
| 調査方法 |
オンラインおよび紙面で実施したアンケート(選択式回答) |
| 調査対象 |
・弊社および弊社グループ会社が実施した新入社員研修の受講者
・アンケートの実施のみを希望した組織の新入社員
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| 回答者数 |
8,127名 |
データから見る新入社員の傾向
2025年3~5月に実施した約8000名の新入社員アンケートを分析した結果、新入社員には以下3つの傾向があると考えられます。
※本コラムページには、株式会社ビジネスコンサルタントと株式会社ビジネスリサーチラボによる共同著作物を含みます
全体傾向について知りたい方は、第1弾の記事をご確認ください。
親しみやすく、具体的な指示やアドバイスをしてくれる上司・同僚を求めている

上司や職場の仲間にサポートを求める回答は95%と、非常に高い割合となりました。また、「ミスを恐れず挑戦することを推奨してほしい」という回答も88%にのぼり、新入社員の挑戦意欲は決して低くないことがうかがえます。
さらに、仕事で問題があった際に支援を求める回答も91%と高く、労いなどの精神的なサポートよりも、実務面での具体的な支援をより重視している傾向が見られました。
これらの結果から、新入社員には次のような特徴があると考えられます。
・挑戦するための前提として、手厚いセーフティネット(心理的安全性)を求めている
・上司や同僚には、親しみやすさに加えて、具体的なアドバイスや実務的な支援を期待している
自身の成長への期待と、キャリアへの漠然とした不安が混在している

「自分はこれから、どんどん成長していけると思う」と回答した割合は81%にのぼり、自己成長への期待は非常に高いことが分かります。
一方で、「これからの仕事にうまく適応できる自信がある」という問いに対する肯定的な回答は58%にとどまっており、一定数の新入社員が、職場や仕事への適応に対して十分な自信を持てていない様子もうかがえます。
このことから、新入社員は成長への強い意欲や期待を抱いているものの、その成長が将来どのようなキャリアにつながり、職場でどのように力を発揮できるのかについては、まだ明確なイメージを描ききれていない状況にあると考えられます。
勤続意欲は高いものの、仕事のストレスを抱えそうだという不安もある

入社先に対する勤続意欲を見ると、「今の会社で長く働き続けたいと思う」と肯定的に回答した新入社員は79%にのぼり、組織に腰を据えて働きたいという意向は全体として高い水準にあります。
一方で、「これからの仕事で、厳しいストレスを抱えそうな気がしている」と回答した割合は51%に達しており、仕事に伴う負荷やストレスに対して不安を感じている新入社員も少なくありません。
この結果から、新入社員は入社後に活躍し、組織に貢献したいという前向きな意欲を持ちながらも、業務の忙しさや精神的な負担については、現実的かつ冷静に受け止めている姿が浮かび上がります。
考えられる対策
このような傾向を踏まえ、新入社員が組織に適応し、成長していくためには、次のような対策が有効だと考えられます。
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上司や職場の先輩が、新入社員にとって「質問や相談をしやすい」と感じられる存在となり、困ったときに声を上げやすい環境を整えること
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ミスや失敗を過度に恐れることなく挑戦できるよう、挑戦そのものを受け止めながら、具体的なアドバイスや実務的な支援を行うこと
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日々の業務や成長が、将来どのようなキャリアにつながり、職場でどのように力を発揮できるのかを具体的に示し、成長の意味づけを行うこと
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リアリティショックを防ぐため、早い段階から仕事の実態や役割を共有し、業務に対する現実的なイメージを持ってもらうこと
これらのことから、組織・職場単位で新入社員をサポートすること、そのための環境を整えることが重要だといえます。
まとめ
本調査から、新入社員は3つの傾向があることが明らかになりました。
- 親しみやすく、具体的な指示やアドバイスをしてくれる上司・同僚を求めている
- 自身の成長への期待と、キャリアへの漠然とした不安が混在している
- 勤続意欲は高いものの、仕事のストレスを抱えそうだという不安もある
重要なのは、こうした不安を「本人の弱さ」や「覚悟不足」として捉えるのではなく、上司や先輩の関わり方、職場環境によって支え、育てていく視点です。
一人ひとりの意欲を活かすためにも、組織全体で育成を捉え直すことが、これからの人材定着・活躍につながると言えるでしょう。
次回は、本アンケート分析の結果から見えてきた、新入社員の適応と活躍において重要な要素である「変化対応力」について、詳しくご紹介します。