成功している組織の共通点に学ぶ、イノベーションを生む組織的能力とは
好業績を持続するために、新しいものを生み続ける
企業は1つの新規事業を成功させると、好業績を維持できるかというと、今は必ずしもそうではありません。
好業績を維持し続けることができるのは、すべての企業の2~5%にすぎません。特に近年は競争が激化し、一つの事業で市場での優位性を保つことはますます難しくなってきています。好業績を維持するためには、新規事業やサービスを生み出し続ける必要があります。
「長期的に好業績を維持している」と聞くと、私たちは左側の図のように、その企業の柱になる単一の事業・製品・サービスで、その業績を維持し続けているとイメージしてしまいがちですが、多くの企業ではそうではありません。
実際は右側の図のように、業績を支える主な事業・製品・サービスが下火になる前に、次のものを生み出すということを鎖のようにつなぐことで、長期間にわたって高い業績を維持しているのです。
そして、それらを実現するために必要なのが、自社の強みを活かして既存の事業を発展させるのと同時に、新たなビジネスの芽を育てる組織的能力「アジリティ」であることがさまざまな研究から分かってきました。
イノベーションを生み出すために必要な組織的能力「アジリティ」とは
「アジリティ(機敏性)」とは、将来に適応するために計画的に組織変革できる能力(予応力)に加え、いま起こっている変化に創発的に適応できる能力(即応力)の両方を意味します。
このアジリティを研究している、ペパーダイン大学のクリストファー・G・ウォーリー博士は、米国、ヨーロッパ、アジアにある300以上の組織を調査しました。投資家の視点だけでなく、経営者視点で成果を評価し、同業他社との比較の中で相対的な収益性を測定しました。
調査の結果、環境変化に適応し、高い業績を維持している組織は「積極的な戦略立案」「外部環境変化の認識」「試し、反応をみる」「変革の実行」というアジリティに関わる4つのルーティンを持っていることがわかりました。
イノベーションを生み出すカギを握る4つの組織能力
- 積極的な戦略立案
・変革を促進するアイデンティティの存在
・行動の柔軟性を支える目的・ミッションの共有
・事業戦略を柔軟に変えられる力 - 外部環境変化の認識
・将来への焦点
・外部接点を最大化する構造
・階層や部門を超えた情報共有 - 試し、反応を見る
・革新奨励
・リソース再配分の柔軟性
・組織的学習 - 変革の実行化
・人材開発指向
・報酬制度の柔軟性
・組織の継続的変革能力
アジリティ・サーベイについて
この度、ウォーリー博士の協力を得て、イノベーションを生み出す4つの組織能力を総合的に診断するための「アジリティ・サーベイ」を開発しました。
アジリティ・サーベイは組織に4つの能力がルーティンとしてどの程度備わっているかを総合的に診断し、組織を向上させるためにどのような行動をとるべきなのかを、それぞれのルーティンに関連付けて示してくれるツールです。
「新規事業を生み出しやすい組織づくりに興味がある」「アジリティ・サーベイについて詳しく知りたい」という方には別途詳しくご案内することが可能です。ご希望の方は以下の「お問い合わせ」からご連絡ください。
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弊社では、アジリティ・サーベイのリリースを記念して、限定30社にアジリティ・サーベイの実施とサーベイ報告会を無料で提供いたします。
期間限定サービス詳細 | |
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概要 | アジリティ・サーベイの実施+報告会(サーベイフィードバック)1回 |
実施形式 | オンライン形式 |
実施期間 | およそ2~3カ月(事前準備~報告会まで) ※サーベイの実施時期、報告会の日程はご相談の上、決定します。 |
対象組織 | 社員数500名以上 ※ |
診断回答者 | 管理職以上の方々 |
募集期間 | 2023年8月~2024年3月 ※各月先着5社限定 |
※本サーベイの回答対象者は組織の管理職以上です。回答者数が少ない場合、個人の特定に繋がってしまう恐れがあるため、社員数500名以上の組織に限定させていただいております。
実施の流れ
お申込み
期間限定の「アジリティ・サーベイ実施+報告会(無料)」に興味のある方は以下からお申し込みください。
株式会社ビジネスコンサルタントについて
株式会社ビジネスコンサルタントは、1964年に設立して以来約60年にわたり、企業や組織のイノベーションを支援することを事業の柱とし、さまざまな組織の変革・集団の活性化・人材育成に取り組んできました。業種業界問わず、年間3300組織のお客様のサポートをしています。
株式会社ビジネスコンサルタントの強み
ペパーダイン大学 グラジアディオ ビジネススクールのクリストファー・G・ウォーリー博士※など、国内外に研究者や実務家のネットワークを有しています。常に最新の研究やテクノロジーとも連携しながら、顧客組織の「自ら変革し続けられる組織づくり」を長年支援しています。
※クリストファー・G・ウォーリー博士
ぺパーダイン大学 グラジアディオ ビジネススクール
リサーチプロフェッサー
戦略的変革、組織開発、組織設計の分野におけるその活躍が広く評価されています。
組織変革を推進するためには、さまざまな角度から見ていく必要があります。
経営方針、戦略、組織機構、人事制度、組織風土、対人関係などの多岐にわたります。弊社では、多角的な観点から組織を変革するための行動科学に基づいた科学的なアプローチが可能です。
コンサルタントは、経営やマネジメントにおける理論を理解しているだけでなく、自身もマネジメントの実務経験等を通して、人や組織の動かし方を身に付けています。そのような経験を積んだコンサルタントが正社員で100名以上所属しており、それぞれ専門性を組み合わせてお客様ごとの問題に対応します。
業種業界は多岐にわたり、自動車メーカー、化学メーカー、商社や金融などの企業だけでなく、学校、病院、労働組合でも組織開発の支援を行っています。
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