持続可能性の4原則8項目
「将来のあるべき姿」を検討する際に、持続可能性の4つの原則を活用します。 この4原則8項目は、自然資源と自然の構造や機能を維持すること、そして人間の基本的ニーズを満たす手引きとして定義されたものです。
持続可能性の4原則8項目
私たちの自然環境内および社会に
原則1.自然の中で地殻から取り出した物質の濃度が増え続ける活動に加担しない
原則2.自然の中で人間社会が作り出した物質の濃度が増え続ける活動に加担しない
原則3.自然が物理的な方法で劣化する活動に加担しない
原則4.人々が自らの基本的なニーズを満たそうとする行動を妨げる状況を作り出す活動に加担しない
4-1 健康
物理的、感情的、精神的に良好な健康を維持するか、もしくは創ること
4-2 影響力
所属する社会システムに対しての影響力を維持するか、あるいは影響力を確立すること(意思決定に参画する、発言権を持つ、民主的な権利)
4-3 能力
学び、能力を高める可能性があること(学習、適応力、個人の成長、知識へのアクセス)
4-4 公平
公平に取り扱われること(公平な処遇、公正、尊重、多様性)
4-5 意味・意義
社会システムの一員であることの意味・意義を経験すること(目的を感じる、思いやり、改革の機会がある)
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現在、私たちの経済活動や日々の生活は、持続可能な社会を阻害する問題を抱えています。
例えば
- 大規模な森林伐採によって、生育環境が損なわれて生物多様性や光合成の容量が減少し、気候が不規則になるといった損失が増加している
- 海や湖での乱獲で自然を劣化させている
- 地殻から掘り出した石油などの化石燃料を燃やした結果、気候変動につながる二酸化炭素が排出されている
- 自然の中から掘り出された、水銀、鉛、亜鉛などの金属が生体内に蓄積する
- 人間が作り出した自然界にはない化合物、例えばプラスチック製品中の多くの添加物、ごみ焼却の副産物としてのダイオキシンなど濃度が増え続ける
- 労働条件や生活条件が安全ではなく、不健康な状況にある
持続可能性4原則8項目は、上記のような問題を引き起こすことなく、自社の事業活動を行うためのチェックリストになります。
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