GBPご参加者の声:サステイナブル経営をより進める、発想を拡大する機会

株式会社ナレッジライフ
代表取締役
中村 勝治 様

「人と街と地球にやさしい家」をコンセプトに新潟県下で家づくりをしているナレッジライフ。社内外で広くサステイナブル経営を推進する代表取締役の中村様にGBPに参加したご感想を、広報・マーケティングマネージャーの田中様を交えて伺いました。

※情報は、取材時2021年8月のものです。

  1. サステイナブル経営を導入した当時の課題は? …… 原点は「健康的な家をつくりたい」という思い
  2. GBPを受講した目的は? …… さまざまな業界の考えに触れ、サステイナブル経営の発想を広げたい
  3. 講座に参加しての率直な印象は?気付き、学びは? …… サプライチェーン全体でサステイナブル経営を考える/サステイナブル経営で必要なのは具体的な方法と経営の意思
  4. 講座で得たものをどのように生かしていますか? …… お客さまへの発信や、顧客体験のストーリーを改善するきっかけに/「何のために」意味合いを考える自発的な風土ができつつある
  5. この講座をどのような方におすすめしますか? …… 先々のことに一人で悩んでいる経営者の方へ

サステイナブル経営を導入した当時の課題は?原点は「健康的な家をつくりたい」という思い

【中村様】住宅業界は元々環境を破壊する業界だと言われてきました。昨今の社会で、エネルギー問題や環境問題がさらに声高に叫ばれるようになり、私たちにとってますますサステイナブル経営は重要な課題になっています。

弊社の家づくりは、「健康的な家をつくりたい」という思いからスタートしています。化学物質や有害なものはできるだけ使わないで家をつくっていこう、自然の素材を使ってつくっていこう、解体されたあとは土に還るような素材で家をつくりたい…。私たちの事業の始まりには、元々このような思いがあるため、サステイナブル経営について、ある部分ですでに実践していて親和性は高かったと言えます。

そもそも、サステイナブルという言葉には、2015年にBCon主催のスウェーデンでサステイナビリティを学ぶツアーに参加したときに出会いました。エネルギー問題といえばドイツに目を向けがちですが、環境問題に関しては北欧の方が進んでいるということで、「この機会だからこそもっと勉強したい」と思い、参加をしました。そのときに、The Natural Step(ナチュラルステップ)というNGOの創設者であるカール=ヘンリック・ロベール博士のセミナーがあり、サステイナブルについていろいろと教えていただいたことが、その後の展開につながるきっかけとなっています。

広報・ マーケティングマネージャー 田中 直人 様
広報・マーケティングマネージャー 田中 直人 様

【田中様】中村が北欧でのツアーに参加し、サステイナブルという先進的な考え方を社内に持ち帰って共有してくれたときも、納得するところが大きかったですね。もともと私たちがずっと作ってきているものにも通じること。新たに事業を始めるということではなく、これから先、もっと継続してブラッシュアップし、お客さまにより良い暮らしを提供していこうという話でした。筋道立てて社員に伝えてくれたので、私たちとしても聞きやすかったですし、活動もしやすいのではないかという感想でした。ただ当時は、環境に優しい取り組みをしようと私たちがお客さまや社外へ発信しても、思うように伝わっていかず、ギャップがあることに課題感を抱いていました。

GBPを受講した目的は?さまざまな業界の考えに触れ、サステイナブル経営の発想を広げたい

【中村様】2018年、講座参加を検討したとき、サステイナブル経営が何かということについてすでに知ってはいました。

しかし、参加を決めたのは、サステイナブル経営について、もっと発想を広げたかったからです。自分たちの枠組みだけではなくて、さまざまな業界の経営者の方と一緒に考えてみるとさらに発想が広がるのではないかと考えたためです。

やはり、自分たちだけで検討を進めていたのでは考え方も偏りがちになります。実際、参加をしてみると、同じ業界だけではなく、いろいろな業界の人たちと接するなかで、「こういう業界はこういうことを考えるのか」と非常に勉強になりました。そのような交流ができたのは良かったですね。いろいろな考えを持った方がいらっしゃり、その方たちに触発されて帰ってきたのを覚えています。

講座に参加しての率直な印象は?気付き、学びは?サプライチェーン全体でサステイナブル経営を考える

【中村様】講座の中で「おもしろいな」と思ったのは、サステイナブル経営をサプライチェーンの観点から考える話です。すごく考えさせられる話でした。製品の原料が生産されてから一つの商品としてとしてお客さまに届いて消費される過程で、さまざまなステークホルダー、さまざまな材料、資源などが関わってきます。その関わりがどのように環境問題とつながっているのかという身近な事例を用いた話で、とても勉強になりました。今回の講座に参加するまでは、サプライチェーンの中で自分たちが関わっている部分しか考えられていませんでした。

でも、業界のサプライチェーンは大きく、私たちが直接関わっていない多くの業種も関係して成立しています。「自分たちから見える範囲だけではなくて、大きな流れから物事を考えていかないといけない」という気付きが、大きな学びになりました。

サステイナブル経営で必要なのは具体的な方法と経営の意思

【中村様】講座で、サステイナブルという考え方にもう一歩踏み込んでみて気付いたことがありました。それは、受講生、皆、自分たちが今自社で取り組んでいることがSDGsのどの目標に当てはまるかという整理はできました。しかし、2030年に向けて何に取り組んでいくのかについては、どのように考えたらよいかわからなかったのです。

私たちは、その具体的な方法を講座で教えてもらいました。サステイナビリティを前提にして、未来の事業可能性を考える枠組みを用いる方法です。これによりサステイナブル経営の打ち手を検討することができました。

ただ、私が感じたのは方法も大事ですが、それだけではだめだということでした。

サステイナブル経営において、つまるところ最も重要なのは経営トップの方の意思だということですね。先のことを考えるというのは難しいことですし、お金のことなど、どうしてもいろいろな問題は出てきます。しかし、それがないと社員の方は迷ってしまいますよね。担当者は今やっていることはわかりますが、先のことはリーダーが決めるしかありません。

とは言え、会社のリーダーの方がこれからどうしていくのかという策を打ち出すのは、非常に難しいですよね。だからこそ、リーダーの方には、先々の方向を決めるためにも、このような専門的なことも学べる研修会は必要だと考えます。

講座で得たものをどのように生かしていますか?お客さまへの発信や、顧客体験のストーリーを改善するきっかけに

【中村様】社内での変化も少しずつ出てきました。広報で取り組んでもらっていることも多いです。

【田中様】はい、広報としては、私たちの取り組みをしっかり発信していくという点ですね。

中村から講座での気付きについて共有を受け、「私たちのつくる家はサステイナブルという考え方にもマッチした家で、住むことが社会への貢献になる」ということをあわせて伝えられると思いました。これは、お客さまや社外の方との間に感じていたギャップを解消するヒントにもなりました。もしかすると環境問題でなく、持続可能性という切り口の方が伝わりやすいのかもと考えたのです。

さらに、ロジックで取り組みを説明しようとするだけでなく、共感していただけるように発信していくことでギャップを解消できるのでは、と考えました。つまり、より身近なできることからやっていこう、それを伝えていこうということですね。そして「私たちだけの力だけでは実現できない目標なので、みんなで一緒に取り組んでいきましょう」というメッセージが重要と考え、お伝えするようになりました。

社内でも前にも増してサステイナブルな取り組みに着目するようになり、何かを発信するという場面では、いろいろなアイデアが出てきました。エコバッグを使ったり、マイボトルを持って来たりはもちろんですが、クリアホルダーを廃止し、紙のホルダーにしようという提案も社員側から「やってみよう」と出てきました。私たちの建築現場から出た端材を「ご自由にどうぞ」というリサイクル木材にして、軽いDIYや積み木に活用していただこうという活動を始めました。また、弊社ではもともとお家に薪ストーブを入れられるお客さまが多いのですが、建築現場で出た端材を焚きつけ材として無料で提供しています。

このような取り組みを通じて、「サステイナブルという考え方を形にしたお家がここですよ」というストーリーが作りやすくなりましたね。イベントブースなどでも紹介し、Webサイトだけでなく、弊社のオウンドメディアなども使って発信しています。県内ハウスメーカーの中では最もSNSを見ていただいている会社にもなりました。もともとのイメージにプラスする形で皆さまの頭の中に記憶してもらえればいいな、と思います。

「何のために」意味合いを考える自発的な風土ができつつある

【中村様】あとは、例えば、経費削減というと、昔はコストを下げていくため、というイメージでした。しかし今は、環境のため、と目的が置き換わってきていると感じています。単にコスト云々ではなく、その先にある「何のために」ということがとても重要ですし、そのように意識面が変わってきています。社内で「環境」という言葉が先に立って意識されているのはとてもいいことだと思いますね。

この講座をどのような方におすすめしますか?先々のことに一人で悩んでいる経営者の方へ

【中村様】先々のことに悩んでいらっしゃる経営者の方ですね。今、SDGsやサステイナブルなど、社会や環境に関する目標が強調されるようになってきています。

しかし、このようなことって自分一人の発想ではなかなか広がっていかないですよね。発想を広げ、さらに理解を深めるためには、特にいろいろな業界の方々と接することがとても重要です。それから、例えばSDGsのことだけを知っていても、理解は不十分です。まず前提となるサステイナビリティという概念の全体像をきちんと押さえる必要があります。全体像を学ぶということはとても大事なことですし、それができるのがこの講座ですね。

講座では、いろいろな業界の人たちと交流できる機会があります。「あ、この業界のリーダーはこんなことを考えていたのか」という気付きや、「そうなんだ!」という驚きや発見があったり、あるいは「自分は遅れているなあ」とわが身を振り返ったりする機会にもなります。

SDGsやサステイナブルが無縁の業界はありませんよね。本当にいろいろなことを感じることができ、きっといろいろな発想が広がると思います。ぜひこの研修に参加して、皆様が大事なポイントを押さえることができればいいな、と思っています。迷っていらっしゃる方も、まずはこの講座に足を運んでみてはいかがでしょうか。

株式会社ナレッジライフ

本社
新潟県新潟市
事業内容
建設工事の請負・設計・監理、住宅のリフォーム工事、家具、インテリアの提案・販売
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