BConタイムズ1月号 我が社は大丈夫? コンプライアンス活動見直しのススメ

━━━━━━━━━━━━━━ 2018.1.29 ━━━━━━━━━
  「撲滅・徹底・絶対」のキーワードは黄色信号!?   
  我が社は大丈夫? コンプライアンス活動見直しのススメ

━━BConタイムズ 1月号━━━━━━━━━━━━━━━━━

昨今、日本企業でもコンプライアンス問題が次々と報じられ、企業の組織風土やコンプライアンスの実態が問われることとなりました。しかしながら、問題が起きた企業ではコンプライアンスの取り組みをしていなかったかというとそうではなく、むしろ積極的に取り組んでいたという企業ばかりです。

実は、コンプライアンス活動を徹底している企業ほど違反が起きてしまうということがあるようです。

皆さまの組織では、以下のような傾向があてはまりませんか。

・「違反ゼロ」に向けて「撲滅」「徹底」「絶対」などの言葉が飛び交っている
・コンプライアンス活動の目的を企業価値向上ではなく「不祥事防止」としている
・コンプライアンスの取り組みが厳しすぎて、現場に負担感がある
・モニタリングを実施してみると、模範のような素晴らしい結果が出る

もし、思い当たることがあるようでしたら、いま一度取り組みの見直しを検討した方が良いかもしれません。

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  マニュアルや規則を徹底しても「組織的違反」は防げない
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コンプライアンス問題は、「個人的違反」と「組織的違反」の大きく2つに分けることができます。

「個人的違反」とは、例えば、着服など個人が私利私欲のために行う違反のことを指し、「組織的違反」とは、組織の目先の利益をあげるために行われるような不正処理やトラブル隠しなどを指します。

多くの組織は、コンプライアンス活動として「マニュアルや規則」で統制するといった取り組みをします。しかしながら、この取り組みは、「個人的違反」を防ぐためには効果があるものの、組織の利益をあげるために行われるような「組織的違反」を防ぐことにはあまり効果がないことが社会心理学の研究で分かってきました。

それでは、どうやって組織的違反を防止すれば良いのでしょうか。それは「組織風土」の改善がポイントになります。

私たちは、組織の中でプロジェクトを承認するか否かなど、ものごとを判断する際に「このプロジェクトは自社にとってプラスになるかどうか」という「事柄」面と「そのプロジェクトは誰が推しているのか」という「人的要素」の両方を考え合わせて意思決定します。この「人的要素」を極端に重視する傾向が強い組織が組織的違反を起こしやすいということが研究で分かっています。

簡単にいうと、同じ内容のプロジェクトであっても、内容の良し悪しよりも「誰が起案者か」「その起案者を推しているのは誰か」などによって採否が決まるような組織風土が組織的違反を「容認しやすい」という調査結果が出ています。
参考:『属人思考の心理学』 新曜社 2006年 岡本浩一、鎌田晶子著

こういった研究は、99年に起きた東海村JCO臨海事故の調査にも関わった、東洋英和女学院大学の岡本 浩一教授が進めてこられたもので、組織不祥事の予防に関して活用されています。

弊社では、岡本教授にご協力頂きながら、組織風土の変革や各組織の状況や課題に合わせてコンプライアンスの取り組みをサポートしてきました。昨今、様々な不祥事が相次ぎ、コンプライアンスの取り組みを再考している組織が増えているようです。

・これまでコンプライアンスは一通り取り組んできた。再展開を考えているが現場はマンネリしているし、どのように取り組もうか悩んでいる

・組織的違反を防ぐために、具体的にどんな取り組みをしたらよいのか、他社の事例や情報が欲しいといったお客様のお声にお応えし、個別に相談できる場を企画しました。

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