BCon Info 10月号  変化を通して大きく成長する バックキャスティング経営

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2017/10/20 ━━━━┓
 ◆ 変化を通して大きく成長する バックキャスティング経営 ◆ 
┗━━━━━━━━━━━━━  BCon  Information  ━━━┛

みなさんは旅行に行く時、どのように計画を立てますか? 
私は、ぶらりと行き先も決めず出たところ勝負のような旅をするのに憧れますが、
家族や知人と一緒に旅行するなら行き先を決めてから準備に取りかかります。

例えば今年は少し遅めの夏休みをとって9月に岡山を旅しましたが、最初に目的を
決めました。日本の歴史と文化を楽しむ旅にしよう!と。そして兵庫県出身の
私にとっては身近だけれど、しっかりと観光したことのない岡山にターゲットを
定め、天気予報や観光情報をWebでチェックしながら支度をしました。

でも、もし30年後に旅をするとしたら、あなたはどんな旅をしたいでしょうか?
考えてみたことはありますか?私は中学生の時から憧れている旅の仕方が
あります。それは暮らすように旅するというものです。

さまざまな国の文化や暮らしを楽しみたいと考えた当時の私は「最低12カ月間は
その地で暮らすように旅する」という夢を持ったのです。『南仏プロバンスの
12カ月』(河出出版 1993)を読んで、同じ土地でも12カ月間さまざまな情景が
あり、暮らしがあることに気づき、そう決めたのです。

しかしせっかくワクワクするような夢なのに、何かきっかけがないと思い出せ
ません。それはどうしてでしょうか?それは具体的に未来像が設定されて
いなかったからかもしれません。

・何歳からスタートさせるのか?(時期)
・具体的に何か所で暮らすつもりなのか?(期間)
・実現させるために足りないものは何か?(資金・知識・語学力・体力)

具体的に考えるといろいろなことが見えてきます。仕事でお金を得て、それを
もとに旅をしますが、それだけでは賄えないでしょう。ですから、さまざまな
国を1年毎に渡り歩いても稼げる仕事をするスキルを身につけなければなりません。

そして同じ場所に1年過ごすわけですから、ご近所の方とコミュニケーションを
とる語学力がないと楽しめません。そして、何よりこの旅を実行に移すには
その時に健康体でないといけません。またいつからスタートさせるのか区切りを
つけておかないといつまで経っても「ただの夢」で終わってしまいます。

具体的に考えれば考えるほど、今やっておかなくてはならないことが明確に
なります。ただただ無為に日々を過ごしていて「気が付いたら異国の地で12カ月
暮らす生活ができている!」とはならないですよね。

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  30年先の未来を計画するのに役立つ「バックキャスティング」
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私は、旅の計画と準備はビジネスと同じだと考えています。
岡山に旅したようにある程度見えている近い将来、どのような目標でどのような
戦略でビジネスをするのかは考えやすいですね。確実ではないですが、将来に
対する天気予報のように社会や技術の変化も日々ニュースで流れてきます。
現在と将来とのギャップも分かりやすく、それを埋めるべく1つ1つ問題解決
していけばよいのです。

旅を例にすると、予算と旅の目的を考えてどこの宿に泊まるのか、どんな交通
手段で行くか、靴や服装、雨具などどんな準備をすればよいかなどです。これを
経営の言葉で「フォアキャスティング(Forecasting)」と言います。今よりも
品質を向上させたいとか、売上をいくら伸ばしたいといった、何に手を付けたら
よいか分かりやすい改善策を考えるのに向いた思考法です。

一方、30年後など遠い将来(未来)を考えて、その時にどんな風に成功して
いるのかを具体的に記述し、現状との違いを直視し、創造的にどんな道を
歩むのかロードマップを描いて実現させていくことを
「バックキャスティング(Backcasting)」と言います。30年後の未来の旅と
同じです。未来に軸足を置いて、ありたい姿をより具体的に描けば描くほど、
今の延長線上にはないと理解できます。

例えば、30年後の旅先の様子、自分自身に起こることを想像してみてください。
いったいどのような気候になっていて、どのような人々との暮らしが待ち受けて
いるのか、そして自分はいったいどうなっているのか。今の延長線上ではない
ことだけは確かです。

このような複雑性の高い状況の中でどのような姿でありたいかを先に設定する
「バックキャスティング」で物事を考えると現在の活動を抜本的に変えていく
ことができます。

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  未来を見据えて、事業転換を遂げた「オーラライト社」の成功 
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それでは「バックキャスティング」で未来を考え、事業の転換を成功させた
企業事例をご紹介します。それはスウェーデンの企業「オーラライト社」です。

オーラライト社は、過去10年間で電球製造会社からライティング・
ソリューション・カンパニーへと変貌を遂げました。この改革はハーバード大学
のケースにもなっていて、「眠れるスカンジナビア企業から、ライティング・
ソリューション・プロバイダーとしてダイナミックなヨーロッパ企業への転換」
と表現されています。

それを成功に導いたのが2007年から約10年間CEOを務めたMartin Malmrosさんです。 
Malmrosさんから聞いた話をもとにバックキャスティングの効用をご紹介したいと
思います。

続きはこちら↓
http://www.bcon.jp/event/backcasting-leadership/

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