BCon Info 6月号 国際カンファレンスにみる人材育成の潮流(1)

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2017/ 6/ 27 ━━━┓
   ◆  国際カンファレンスにみる人材育成の潮流(1)  ◆
┗━━━━━━━━━━━━━ BCon Information ━━━━━━┛

おはようございます。BCon萩原です。
5月21日~24日にアメリカのジョージア州アトランタで、国際的な人材育成
団体であるThe Association for Talent Development(ATD)のカンファレンス
International Conference & Exposition(ICE)が開催されました。
今回はそこで体験したことをベースに、人材育成の潮流をレポートします。

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 ◆国を超えて“学び”を学びあう場!◆  
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毎年、カンファレンスの最終日に各国からの参加者数が公表されます。
いつも日本人が何人くらい参加しているのか、ドキドキしながら発表を待ってい
ます。
今年は78カ国から1万人が参加しましたが、アメリカでの開催ですので、
8000人ほどがアメリカからの参加です。それ以外にも韓国からは265人、
日本からは178人、中国からは163人と、アジアからも多くの方が参加されました。

昨年日本からの参加者は156名でしたので、今年は約20名参加者が増えて
いました。
BConのように人材育成や組織開発を仕事としている方や、一般企業や団体からも
人材育成を担当されている方が、新しい人材育成の潮流を学ぶために参加されて
いました。

特に昨今『働き方の改革』が日本全体で課題となっている中、人材育成の生産性
(時間の短縮)と効果性(学びの深さ)をいかに高めるかが注目されていた
ように思います。

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 ◆ エビデンスに基づいた学習設計 ◆
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特に今回のカンファレンスで特徴的だったメッセージは“マイクロラーニング”
でした。
マイクロラーニングとは、1つのトピックスを短時間(3~6分)に区切り、
手軽にモバイルなどで学べる学習の提供方法です。
ビデオやインフォグラフィックなどの視覚ツールを用いて、人が学びたくなる
工夫がされているのも特徴です。

既にアメリカの企業・組織では4割がマイクロラーニングを導入済み、今後4割が
導入を予定しているという調査報告もあります。急速に広まっている様子が
うかがわれます。

特にアメリカではエビデンスベースの取り組みが多く、近年では脳科学の研究結
果がマイクロラーニングをさらに加速させているようです。
例えば「ビデオでの学習は、文字からの学習よりも6000倍速く脳が処理を行う」
、「人の集中力はどんどん減っていて、今は5~7分程度」などの知見を脳科学の
専門誌から引用して紹介されました。

こうした研究結果から、学習内容を小さい単位に分割して、ビデオなどの分かり
やすい教材で、短時間で学習でき、すぐに職場内で適用できるようにする
マイクロラーニングに各社注目しているようです。
Cisco社では2019年までに3/4をビデオ系の研修へ変更するという発表もあった
ほどです。

とはいえ、マイクロラーニングに適する学習と、マイクロラーニングだけでは
完結させられない学習があることも確かです。
マイクロラーニングの多くの失敗は、本来、マイクロラーニングに適さない
内容を細かく分割して提供してしまっていることだという発表もありました。
私たちBConが提供するさまざまなプログラムも、従来型の対面トレーニングにマ
イクロラーニング、そしてソーシャルラーニング※といった3つの学習法をうまく
組み合わせることが大切になると考えられます。

※ソーシャルラーニング…参加者同士がオンラインで学びあう学習方法

今回のカンファレンスでは、マイクロラーニングの実践事例も紹介されたので、
次回は実践事例と成功のポイントをご紹介したいと思います。

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