BCon Info 4月号  視察報告(1):インターフェイス社の挑戦

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2018/4/24 ━━━━┓
   ◆ 視察報告(1):インターフェイス社の挑戦 ◆
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3月末にスウェーデン、ノルウェー、オランダへの視察ツアーを開催しました。

今回の視察テーマは「サステイナビリティとイノベーション」です。
第一回はオランダで訪問したインターフェイス社における挑戦について学んだことをご紹介いたします。

インターフェイス社はサステイナビリティでビジネスモデルを変え、競争優位性を高めたお手本ともいえる企業で、1973年創業の米国を本社とするタイルカーペット及びフロア材で世界トップシェアを誇る企業で売上高は年間約1000億円です。

創業者であり当時CEOであった故レイ・アンダーソン氏が「2020年までに環境への負荷をゼロにする」というミッション・ゼロを掲げたのが1994年。
当時、このビジョンはかなり革新的で、始めは社員に驚きと戸惑いが広がったそうですが、その後着実にDNAとして根付き、イノベーションの源泉となり、「ビジネスモデルのリデザイン」へと繋がっています。

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   ミッション・ゼロという高い山
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オランダ、スケルペンゼールにあるインターフェイス社のビジターセンター「Awarehouse(アウェアハウス:気付きの家)」を訪問し、サステイナビリティ戦略を担当するゲアンナ・ファン・アルケルさんにお話を伺ってきました。

ミッション・ゼロとはどんな取組みなのでしょうか?

レイ・アンダーソン氏は、事業活動を通じて地球環境に負荷を与えない、サステイナビリティとは何かを自分たちの行動で世界に最初に示す企業となることを、ビジョンに定められました。

これは「ミッション・ゼロ」と名づけられ、彼はこのビジョンの実現を、エベレストよりも高い山を登ることに例えて「マウント・サステイナイビリティ」と表現されています。

それでは、どのようにミッション・ゼロは遂行されていったのでしょうか?

まずは、特命チームを作り、そのメンバーとともに、この山を登頂するためには7つの峰を超える必要があると定めたそうです。

1つ目の峰:廃棄物ゼロ
2つ目の峰:無害な排出
3つ目の峰:再生可能エネルギーの使用
4つ目の峰:ループを閉じる ※
5つ目の峰:資源を効率的に活用した輸送
6つ目の峰:ステークホルダーを巻き込む
7つ目の峰:新たなビジネスモデルを作る
※資源の再利用、バイオ素材利用で製品を循環させるシステムを構築すること

取組みの過程で、それぞれの峰で達成できていること、出来ていないことを確認するために具体的な成果領域やその測定方法も確立されています。

また、1つの課題解決が1つの峰に対応するといった方法ではなくシステムとして全てが関係し合うものとしてとらえてアプローチされています。

私達が訪問した先のスケルペンゼールの工場はこのミッション・ゼロを体現していました。施設の運営には再生可能エネルギーであるバイオガスを100%使用し、製造時に実質的に水を使用せず、廃棄物の削減も進んでいます。
エネルギー効率を高めるために、製造現場で発生する熱は回収され、自社で開発したケーブルマネジメントシステムIntercellを介して床暖房として建物内を温めています。

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