BCon Info 9月号 エネルギーが生み出される場とは(3)

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2016/9/13 ━━━┓
   ◆ エネルギーが生み出される場とは(3) ◆
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BCon Informationでは全3回で「ポジティブなエネルギーとその効用」に関して
ミシガン大学のキム・キャメロン教授から教わったことをご紹介しています。

1回目は、ポジティブな対人関係から生まれるエネルギーは、枯渇するどころか
どんどん増えていくという研究をご紹介しました。 
※内容はこちら↓
 http://www.bcon.jp/mailmagazine/2016-06-22/

2回目は、ポジティブ・エネルギーと動機づけの違いと、それを生み出す人の
特徴についてご紹介しました。
※内容はこちら↓
 http://www.bcon.jp/mailmagazine/2016-7-26/

最終回は、ポジティブ・エネルギーの測り方と、その活用の仕方についてご紹介
します。

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   ◆ 持続可能な変革のカギ ◆    
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ある企業で働いている年輩社員の方からこんな話を聞きました。

「コンサルタントは何かを変えようと会社に乗り込んできて、ある一定期間
いたら去っていく存在ですよね。だから取りあえず、それをやり過ごすとその後
また今までどおりの生活に戻れるんです。抵抗せず、完全に乗るということも
しないというやり方を社員が身につけてるんですよ。」

心の中で「えっ、そんなこと本気でやってるの?大丈夫?」と思いましたが、
変化することの大変さや居心地の悪さを考えると、そこから逃れるための
受け流しスキルが心の安全を保つ手段だったんだなと分かります。

そして、そこには組織だけでなく従業員のことも考えて変革をしたい経営者の
考えと「(したくもない)変革をさせられる」と感じる従業員との大きな溝が
あるんだろうと想像しました。
そして、これはよくある構図なのではないかとも思いました。

いったい持続可能な変革を起こしていくというのは可能なのでしょうか?

キム・キャメロン博士が教えてくれたのは、変革における「ポジティブ」の
重要性です。変革というのは表面的なレベルでの行動だけだと短期間で元に
戻ってしまいます。それを超えて、価値観や思想(ideology)、成功している
姿そのものも根本的なレベルで変化する時に持続可能なものになるといいます。

聞いているだけだと、かなり難易度が高いように感じますが、その鍵となるのが
前回ご紹介した「ポジティブ・エナジャイザー」の活用だそうです。

エナジャイザーは変革をポジティブなものにし、いつまでもコンサルタントや
リーダーに依存することなく、全社員を主体的に活動する当事者にし、
ポジティブな変革を強化するプロセスを生み出すために必要な存在なのです。

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  ◆ エナジャイザーの見つけ方 ◆  
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ポジティブ・エナジャイザーは、役職とは関係ありません。
リーダーやマネジャーが必ずしもエナジャイザーではありませんので、変革を
定着させるためには、まず社内のエナジャイザーを探す必要があります。

そのための簡単な方法をキャメロン博士は教えてくれました。

従業員に、
「所属している組織の中で、最もポジティブでエネルギーを与えている人、3名
 の名前を挙げてください」
とアンケートを取るだけです。

得票数がエナジャイザーとしての影響力を表します。
他にもネットワーク分析など様々な特定方法がありますがこのアンケートが一番
簡単です。

 *注意点*
 誰がどのくらいの得票数だったかの公表はしないでください。予想外の自分の
 ポジションを目の当りにすると、感情的に混乱したり困惑したりしてしまうか
 らです。

アンケートをとったら、次のことを検討して、組織内にエナジャイザーを増やす
ように働きかけることができます。

【社内のエナジャイザーの特定と評価】
 ‐組織・職場で最もポジティブなエネルギーを与える人は誰か?
 ‐最もポジティブにエネルギーを与える人にはどんな特性があるか?
 ‐エナジャイザーにはどんなインセンティブや評価が必要か?

【エナジャイザーの育成】
 ‐エナジャイザー育成トレーニングをどのように行うか?
 ‐リーダーシップ開発は組織・職場のエナジャイザーを育成するものになって
  いるか?

【組織におけるポジティブ・エネルギーの醸成】
 ‐ポジティブ・エネルギーを活用するにはどのようなチームを組織する必要が
  あるか?
 ‐組織・職場においてより多くのポジティブ・エネルギーを育むにはどのよう
  な方法があるか?
 ‐エネルギーが低い人にエナジャイザーをメンタ-としてつける必要があるか?

特に変革の場面では、ポジティブ・エネルギーの高い人たちを任命してチームを
結成することが効果的だとキャメロン博士は教えてくれました。
エナジャイザーを変革のプロジェクトチームとして任命すると、通常よりも5倍
速いスピードで、ポジティブに変革が進み、定着していくそうです。

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  ◆ ポジティブ・エナジャイザー ◆
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当然、エナジャイザーを見つけ、育てたからといって持続可能な変革がすぐに
起こるわけではありません。

事前にリーダーは変革の準備をしておく必要があります。

 1.組織・職場内に変革のためのレディネス(準備)を整える
 2.抵抗に対処するために、変わらないことや変わることを明示する
 3.ビジョンを左脳と右脳に響くように伝える
 4.コミットメントを醸成する

この準備をした後にエナジャイザーを活かしたビジョン浸透の取り組みを行うの
です。組織内のエナジャイザーを増やしていくことは、通常の活動に楽しさと
高いパフォーマンスを実現するだけでなく、変化のタイミングではそのスピード
と持続可能性を高めることにつながります。

現在BConはキム・キャメロン博士と協働して、ポジティブ・エナジャイザーを
育成するプログラムを開発中です。
また、1月にはキム・キャメロン博士を招聘し、講演会の企画もしています。
ご興味がある方はお問い合わせください。

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