BCon Info 6月号 エネルギーが生み出される場とは(1)

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2016/6/22━━━┓
   ◆ エネルギーが生み出される場とは(1) ◆
┗━━━━━━━━━━━━━ BCon Information ━━━┛

こんにちはBCon萩原です。

先日、学生時代の指導教官が退官されるタイミングで感謝の会を開催しました。
久しぶりにお会いしたのですが、研究そのものへの情熱はもちろんのこと、幅広い分野に好奇心を持ち、それを楽しんでいる様子に変わりがなく、とても多くのエネルギーを貰えました。

ほんの2時間位でしたが、この先生と一緒にいると尊敬の念を感じるとともに自分もワクワクすることを嬉しく感じた会でした。

翻って、組織や職場ではどうかな考えてみると、エネルギーを人や場に与える人と逆に奪ってしまう人がいるな・・・と感じます。自然と、エネルギーを貰える人を見かけたら近寄って、エネルギーが奪われると感じる人を見かけたら、ちょっと距離を置いている自分がいます。
そして、自分は職場の人に対してどんなエネルギーを与えているのかな・・・と考えると少し怖くなります。

今回は3回に渡って「ポジティブなエネルギーとその効用」に関してミシガン大学のキム・キャメロン教授から教わったことをご紹介したいと思います。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ◆ ポジティブ・エネルギーの力 ◆
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

ミシガン大学のキム・キャメロン教授は、ビジネススクールで「ポジティブ組織論」や「ポジティブ・リーダーシップ」の研究をしている方です。
もともとは、どうして企業が衰退していくのかを研究されていたそうです。
しかしある時、そういった企業が回復していく事例をみて、その要因は一体何かということに興味を持って研究テーマを変えられました。

そして、その要因こそが「ポジティブ・リーダーシップ」だと様々な研究から結論づけたとお話されていました。

ポジティブなビジネス、ポジティブなリーダーシップは世界にポジティブな変化をもたらす!、といった、一見すると楽観主義かと思われるようなことですが、数多くの研究によって実証されています。

キャメロン教授のポジティブ・リーダーシップの中心にある概念こそが「ポジティブ・エネルギー」です。

日本ではストレスチェックが義務化されたり、燃え尽き、抑うつ、疲労が組織に悪い影響を与えないようにするには、どうしたら良いかについて様々な対策がありますが、ポジティブ・エネルギーが組織や職場に生み出す影響については、あまり注意が払われていないように思います。

ポジティブ・エネルギーの特徴をキャメロン教授は以下のように表現しています。

 活気(aliveness)
 覚醒(arousal)
 バイタリティー(vitality)
 熱意(zest)

私たちが活動したり、何かを創り出したりする時の源となる力です。

リーダーがポジティブ・エネルギーを持っていることは、とても重要で、職場にいるメンバーの潜在的なリソースや能力を解放し、開花するまで高める上で欠かせないものではないでしょうか。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 ◆エネルギーの種類によって異なる性質◆
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

ポジティブ・エネルギーと他のエネルギーは一体何が違うのでしょうか?
ポジティブ・エネルギーを効果的に組織や職場で育みたい時には、「エネルギー」の種類を知って、分けて考える必要があるとキャメロン教授は言っています。

それは、使われると枯渇するエネルギーと、どんなに使っても増える一方のエネルギーといった違いです。

使われると枯渇するエネルギーは3種類です。

 【身体的エネルギー】
 マラソンを走ったり、1日中忙しく過ごしたり、活動したりすると身体は疲れて、エネルギーを失ってしまいます。栄養や休息、睡眠を取らないと回復しないので美味しく食事を楽しんだり、ゆっくり寝たりすることが大切です。

 【心理的エネルギー】
 難しい問題に長時間取り組むと、頭が疲れて集中できなくなります。回復するには、精神的な休息をとったり、リラクゼーションが必要です。個人的には猫と戯れることが一番の心の癒しになっていますが、瞑想なども効果的です。

 【感情的エネルギー】
 スポーツの競技や観戦で感情的に興奮したり、大切な人との別れによって激しい哀しみに直面したりすると奪われます。これも休養しないと回復しません。

 【関係性エネルギー】はこの3つのエネルギーとは対照的なものです。
 ポジティブな対人関係を通じた関係性エネルギーは枯渇するどころか、どんどん増えていくといいます。

確かに、お互いに、相手のことを思いやったり、好きだと思える関係の人と話す時や一緒に仕事をする時には時間も忘れ、今まで感じていた疲れも吹き飛ぶ位に集中できたり、仕事が一気に進んだりした経験があります。
もちろん、後から身体的エネルギーが低下していることに気づくこともありますが、気持ちとしてとても充実した状態になっています。

このような状態を組織や職場で常に創りだせたら、とんでもないパフォーマンスが生まれるんだろうな・・・と想像するだけで楽しくなります。

一般的に、組織や職場でメンバーのやる気を起こさせるには、「動機づけ」や「インセンティブ」が重要だと言われていますが、ポジティブ・エネルギーとは違うものだとキャメロン教授は説明しています。
次回は「動機づけ/インセンティブ」との違いや、ポジティブ・エネルギーを生み出す方法についてお伝えしたいと思います。

back number
update history
Norton/Pマーク
ページの上部へ