2014年9月発行 BCon Info9月号 サステナビリティを考える旅に出ました(2)

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  ◆ サステナビリティを考える旅に出ました(2)◆
━━━━━━━━━━━━━━━━ BCon Information━

先日初めてIKEAに行ってきました。ご存知の方も多いと
思いますが、スウェーデン発の家具屋さんです。

サステナビリティの勉強をはじめてから先進的な取組みを
していると知っていましたが、実は一度も足を運んだことが
なかったのです。

倉庫のような巨大な建物に驚くと同時に、様々な部屋のイ
メージが楽しめるショーケースのような店舗の作りに感動し
ました。
他にスウェーデン料理が食べられる食堂もありました。
スウェーデンで私が一番美味しいと感じた食べ物、「じゃが
いも」を思い出しながら食事を頂きました。

さて、今月は先月に続いてスウェーデンを訪問し“サステ
ナビリティ”を学習して、感じたことをご紹介します。

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   ◆ 美味しいハンバーガー屋さんの正体  ◆
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スウェーデンで食べた思い出の食事の1つに、ハンバーガー
があります。
ハンバーガー?と怪訝に思われるかもしれませんが、滞在中
昼・夜ともに様々な方との会食が多く、かしこまったお店で
食事をすることが大半でした。
その中でカジュアルなハンバーガーは、ある意味ホッとする
味で、ついつい2つも頬張ってしまいました。
もちろん、フライドポテトも頂きました!

そのハンバーガー屋さんは、「Max Hamburger」といいます。
スウェーデンでは一番愛されているファストフードのお店だ
そうです。

この企業にはCSOという役職があります。
Chief Sustainability Officerの略だそうです。
店舗の環境マネジメントをされている方かなと思ってお話し
をお聞きしました。

お店の中では、照明などの省エネの工夫だけでなくサプライ
チェーン全体のカーボンオフセットを行っているなど、自社
だけでない大きな枠での取り組みを教えて頂きました。
また、顧客に自社の先進的な取り組みをメッセージし、環境
に関する知識を持って頂く工夫もお聞きできました。

しかし、店舗から事務所に場所を変えて伺った話から、この
ハンバーガー屋さんが愛されている最大の理由は環境マネジ
メントだけではないことが分かり、私の中のサステナビリ
ティの概念が大きく変わりました。

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    ◆ CSOが教えてくれた愛される秘密  ◆
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Max Hamburgerの最初の“サステナビリティ”の取り組み
は、約20年前からはじめた障がい者雇用でした。

ハンバーガー店の大きな経営課題は「雇用」だったそうです。
学生が就職したいと思う人気の職種は、IT企業やメーカーで
採用がうまくいかなくなっていたという背景がありました。

もちろん、賃金の水準をあげて人財を獲得するという作戦も
考えられたのですが、それでは利益を圧迫し、事業を持続で
きなくなってしまうというジレンマを抱えていました。
加えて将来、少子高齢化により先進国の人口構成になるとい
う環境変化も当時、予測できていました。

そこでCSOが考えたのは「いままで採用してこなかった人財
を採用」しようというものでした。

しかしながら、障がい者雇用はそんなに簡単なものではあり
ませんでした。
障がい者の持っているポテンシャルを開発するためにマネ
ジャーが、職場での健常者と障がい者の関わりを変えていく
必要があったのです。
そこで、マネジャーに“人”に対する見方、関わり方を習得
してもらうため心理学に基づいた実践的な手法で徹底した
トレーニングをしたそうです。

人の感情がどのような時に傷つき、また、充実して力が発揮
できるのはどのような時か、お互いが気持ちよく働ける職場
づくりをいかにしたら出来るのか?
そんなことをマネジャーが考えながら新しい仕事の仕方を作
り出していったそうです。

そして、障がい者の採用率がスウェーデン企業の中でもひと
きわ高い状況になったそうです。
それがスウェーデン政府の目にとまり、感謝され、表彰され
るだけでなく、採用に関して政府や企業にアドバイスを求め
られるようになっています。

また今では、難民としてスウェーデンに住むことになった人
の採用も行っており、地域に貢献する企業という認知がます
ます高まっています。

このような、地域社会に貢献し、ダイバーシティを高める活
動自体が認められた結果、愛される企業になったといいます。

サステナビリティというと「地球環境」に焦点が当たりが
ちですが当然のように、企業経営のサステナビリティを考
えることが前提です。
その活動の中で地域や人の幸せに貢献する取り組みも大事な
側面だということに気づかされました。

日本でも、ダイバーシティの問題は必ず取り組むべき課題と
認識されてきてますが、それがサステナビリティの取り組
みとして戦略的に行われれば、持続可能な経営につながると
いうことですね。

このMax Hamburgerの行ったマネジャーへの取り組みでは、
一人ひとりが充実して働ける職場づくりのために「セルフエ
スティーム※」という概念を用いてトレーニングをしてい
ます。

「セルフエスティーム」を活用した取り組みにご興味がある
方はこちらをご覧ください↓
http://www.bcon.jp/keywords/2012-07-27-12-00.html

※セルフエスティームとは
 自分を誇りに思い、他者からも充分に認められるであろう
 という自負心・自尊心
 

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