2014年7月発行 BCon Info7月号 変わりたいのに変われない、本当の理由(2)


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2014/ 7/23 ━┓
  ◆ 変わりたいのに変われない、本当の理由(2) ◆
┗━━━━━━━━━━━━━━━━ BCon Information ┛

先日「横浜自然観察の森」という700haの広大な緑地へ行ってきました。
東京からは電車とバスを乗り継いで約1時間半位のところにあります。
横浜市の中にこんな大きな森があることにとても驚きました。
あいにくの雨でしたが、鳥のさえずりや、土草の匂いなどを思いっきり
感じ、五感を解放できたような気がしました。

アメリカの会議に参加していた時に、たまたま空港で放送されていたCNN
で小学校の授業に五感を活用する授業が導入されていることが取り上げら
れていたことを思い出しました。

「mindfulness(心を込めて)」という表現で紹介されていました。
例えば、自分の呼吸に意識を集中させてみるとか、食事を十分に味わって
ゆっくり食べてみるとか、そういったことを授業で教えているそうです。
これによってADHD(注意欠陥多動性障害)などが減ったとも言っていま
した。

日々の仕事でついつい効率や速さを優先してしまい「心を込める」ことを
しないで進めてしまうことがありますが、一度立ち止まって深呼吸しなが
ら自分自身や自分の周りで起こっていることに気をとめてみると、見落と
していたことに気づくことができるかもしれませんね。

さて、今回は「変わりたいのに変われない、本当の理由(1)」の続きで
自己成長のポイントをご紹介します。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
    ◆ 何から変えてみるか、それが問題 ◆
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

前回は、変わりたいと思ってもなかなか変われない時にその状況を以下の
4つで分析し、裏の目標に気づくことの大切さをご紹介しました。

(1)改善目標 (2)阻害行動 (3)裏の目標 (4)強固な固定概念

それでは、その裏の目標やそれを達成するための阻害行動を変えて行くた
めにはどうしたら良いのでしょうか。

最近、私の知り合いで少しずつ仕事に主体性をもって取り組むことができ
てきたという方がいますのでご紹介したいと思います。
その方は社内の研修会の事務局を担当している方なのですが、その仕事自
体に楽しさを感じないという相談を受けました。

お話を聞いてみると、研修参加者の調整や、研修会の通達、当日の運営を
担っているのですが、全ての仕事を決められたオペレーションとしてマ
ニュアル通り進めていました。
その理由を聞くと以下のようなことが明らかになりました。
(改善目標)仕事を楽しくしたい
(阻害行動)マニュアル通りに仕事を進める
(裏の目標)怒られたくない 失敗したくない
(強固な固定概念)上司は頭が固いので、マニュアルと違うことをしたら
         怒られる

そこで、一緒に何か変えられることがないか考えてみました。
私は当事者でもなく、楽観的な性格でもあるので、色々思い付くままにア
イディアを出してみたのですが、どれも難しいと言われ、結局その方が決
めたのは次の挑戦です。

「研修会の受付で参加者へ笑顔で挨拶をしながら、書類を手渡しする」

もしかしたら、挑戦というには小さすぎる行動と思われるかもしれません。
ですが、2か月後にお会いした際、実践したことを嬉しそうに話してくれま
した。それは、驚くような参加者の変化のお話しでした。
いつもは、席につくなり、仕事の電話をしたり、PCで仕事をしたりして参
加者同士話をすることは殆どなかったのが、今回は隣同士で雑談する人が
出てきて研修前から会場の雰囲気が穏やかになったことに気づいたそうです。
それが凄く嬉しかったそうで、今度はどんなことに挑戦しようか楽しそう
に考えている姿が印象的でした。
この方は、これからどんどん変化して成長していくんだろうなと感じました。

ここには、何かを変える時に重要な原則が隠されているのかもしれません。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
    ◆ Baby Stepではじめましょう! ◆
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

前回も引用したロバート・ケーガンは、変えるべきことが何かに気づいたら、

・阻害行動を改める
・裏の目標に反する行動をとる

というように具体的に行動を変えることが必要だとメッセージすると同時に
「SMART」の原則にしたがって変えるべきだと言っています。

「SMART」と聞くと、私は目標管理の時の目標設定時に大事にする

 Specific(具体的に)
 Measurable(測定可能な)
 Achievable(達成可能な)
 Related(経営目標に関連した)
 Time-bound(時間制約がある)

を思い浮かべてしまうのですが、ここでは違います。

 Safe(安全で)
 Modest(ささやかな)
 小規模に試してみることができること

 Actionable(実行可能な)
 比較的簡単で、日常で実行可能なこと
 を意識して目標を立てて、

 Research(リサーチ)と
 Test(テスト)
 してみることによって改善に役立つ情報を集められるようにしようという
ものです。

私は、お正月に立てる誓いや、今年度こそと思った目標などで“いつもとは
違った自分になる”と意気込んで思い切って大胆な目標を立ててしまいます。
でもそれはちょっと間違っていたことになるんですね。
目標が大きすぎて、挑戦しても結果がついてきていないような気がして継続
的な実践行動に結びつかないのです。

特に強固な自己概念を変えるような行動を試してみるにはBaby Stepで始める
というのが良いということですね。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
   ◆ ポジティブな変化に注目し自信をつける ◆
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

先にご紹介した知人が行動を変化させ、成長に結びつけられた要因にはもう
1つ大事なポイントがあると思います。
それは、取り組んだ結果、どのような変化が起こったかを短期間で振り返っ
てみて、それをポジティブな面に注目して語っていた点です。

ついついリフレクションや振り返りというと、出来ないことに対する反省と
これから頑張ります!といったようなものが多くなってしまいがちです。
しかし、これでは「自分は出来ていない」「変われていない」とネガティブ
な自己暗示をかけているようなものです。
もちろん、出来なかったことに注目することも大切ですが、出来たことや変
わったことをどれだけ小さなことでも注目することで“変化して成長してい
る自分”を感じ、自信をつけて継続的な行動につなげることがとても大事な
ようです。
そして、このように小さな変化をつかむには、振り返りは短期間で実行する
ことが有効です。
SMARTのSMAの目標を立てて、RTで実行してみたら、その後はバランスよく振
り返りができるように、以下のようなステップを試してみてはいかがでしょ
うか?

1.取り組んでみたこと、心がけてみたこと
2.気づいたこと、感じたこと
3.自分を褒められる点、周りに謝りたい点
4.今後に活かしたい発見

何か新しいことに気付き、成長につながる自信につなげられるかもしれません。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
本メールマガジンの第三者への転送や無断引用、Webサイトなどへの再掲載
はお断りいたします。

back number
update history
Norton/Pマーク
ページの上部へ