2014年5月発行 BCon Info5月号 人と向き合い、自らが成長する、そして部下が育つ

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  ◆ 人と向き合い、自らが成長する、そして部下が育つ ◆
┗━━━━━━━━━━━━━━━━ BCon Information ┛

週末を利用して地元に帰った際、保険会社で働く知人と話す機会が
ありました。

知人の部署では正社員、契約社員、派遣社員などさまざまな雇用形
態・就業形態の方が一緒に働いているそうです。

マネジメントが大変だろうと思い、何に気をつけているのか聞いて
みました。

本人なりの工夫は、チェックリストを使ってメンバー全員と直接会
話した回数を記録しているというものでした。ついつい話しやすい
人や、仕事で密に関わる人に集中しがちになるので、このリストで
週に1度見直しているそうです。

過去の調査によればマネジャーの毎日の活動の約70%がコミュニ
ケーションに費やされているといいます 。
今回はマネジャーの部下に対するコミュニケーションにおいて見落
としがちなポイントやコツをお届けいたします。

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◆ 最近いつ部下と1:1で向き合いましたか? ◆
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         “あえて時間を取る”

これは大切なことだとわかっていても、実際は難しいのではないで
しょうか。

2012年の調査によれば部下を持っているマネジャーの内、マネジ
メント業務だけを行っている人の割合は2.7%でした。

ほとんどのマネジャーはプレイヤーとして自らの売上数字や目標を
達成させるための活動を当然のように行っています。

さらにリスクマネジメントの観点の業務負荷もあいまって、部下と
の面談に時間を割くのが難しい位、多忙な状況におかれています。

最近では評価面談以外に、頻度や時間を決めて部下との面談を義務
化している会社もあるそうです。

外資系メーカーのある部門では2週間に1度、直属のマネジャーとの
1:1の面談を義務づけました。海外にいるラインマネジャーとはビ
デオ面談を活用します。これはメールやチャットに頼る文化を危惧
した部門長が、顔を合わせてのコミュニケーションを重要視して始
めたことだそうです。

今では部下を持つマネジャーの予定表は、6か月以上先まで面談の
予定が入っていると聞きました。

また、別のIT企業では週1回30分の面談を、人材開発の中核に位置
づけているそうです。

当初は現場の抵抗があったものの、今ではもっとも良い制度として
社員に評価されています。その結果退職率の低下にも効果があった
そうです。

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  ◆ 部下の成長を促す意外なポイント ◆
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部下の能力向上への影響要因を調査した研究から以下の2つの要素
が組み合わさる事がポイントだと言われています。

1.部下の内省
2.マネジャーの成長する姿を見る

式にするとこういう形になるでしょうか。

“内省”× “マネジャーの成長する姿を見る”⇒ “部下の能力向上”

マネジャーが部下と向き合う時間を取ること自体が部下の内省の機
会になります。さらにその面談中、次のように問いかけをするとよ
り内省を促すことができるといいます。

1.先入観をもたずに問いかける
2.部下のもつ前提や仮説が正しいのかを問いかける
3.何がうまくいったのかを問いかける

冒頭にご紹介した保険会社の知人は、メンバーが仕事で行き詰まって
いる時の面談では、まず何に困っているのか話を聞くそうです。
時にはホワイトボードを使いながらその困った状況を図にしていく事
もあると言います。
話をする中でメンバーが問題だと思い込んでいたことが実は問題では
なかった、あるいは新たな視点にメンバー自ら気づくこともあるそう
です。

部下の内省を促し、成長に導くためには、目の前の部下は今何を感じ
ているのか、その行動や発言の裏にはどんな価値観や前提が隠れてい
るのかを洞察するための、深い人間理解が必要です。

そして“内省”が人の成長を促すことは、部下に限らずマネジャーも
同じことで、他者からフィードバック、助言や上記のような問いかけ
を受けることが有効です。

良いも悪いもフィードバックをもらえるマネジャーの方が、何も言わ
れないマネジャーよりも職場全体の業績が良いそうです。

つまり、マネジャー自身が成長するためには、自分自身を理解し他者
のフィードバックを素直に受け入れる態度がとれることも大切な要素
であるといえます。

部下の内省を促し、自身の成長できる環境を作りだすには、自分を含
めた人間理解が欠かせません。これを促す講座としてBConでは以下の
講座をご用意しています。

HEP(ヒューマン・エレメント プログラム)
詳しくはこちら↓
http://www.bcon.jp/course/hep/

ご興味ある方は、営業担当あるいはbcon-seminar@info.bcon.jpまで
お問い合わせください。

※参考※
『職場学習の探究 企業人の成長を考える実証研究』(2012)生産性出版 中原淳編
『駆け出しマネジャーの成長論 7つの挑戦課題を「科学」する』(2014)中公新書ラクレ 中原淳著

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