2013年12月発行 BCon Info12月号 “問いかけ”の方向を変えてみませんか?

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  ◆ “問いかけ”の方向を変えてみませんか? ◆
┗━━━━━━━━━━━━━━━━ BCon Information━┛

11月29日(大阪)、12月3日(東京)にWINセミナーを開催しました。
『ハーバードの人生を変える授業』(2010、大和書房)の著者であり、
ポジティブ心理学の専門家であるタル・ベン・シャハー博士を招聘し
てのセミナーでした。

私自身、企画段階から運営に関わっており、650名を超えるお客様が
ご参加してくださったことに、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
お越しいただいた皆様、本当に有難うございました。

セミナー当日は、お客様からもタル・ベン・シャハー博士の講演に対
する感動の声を沢山頂きました。

あるお客様は、「本にサインをもらおうと思っていたのですが、心に
サインを頂いたような気持ちになったので、このまま帰ります」とお
話しされ、お帰りになりました。

今回はその講演会のほんの一部ですが、大切なエッセンスだと感じた
ことをご紹介します。

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   ◆ 現実を直視することとはどういう事か ◆
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セミナー冒頭で、タル・ベン・シャハー博士から会場のご参加者へ次
の問いかけがありました。

「皆さんは、現実を直視されていますか。ありのままに見ていますか」
そう聞いた時、私はあれやこれやと積み残された職場の課題や、自分
の至らない部分を思い浮かべてしまいました。逃げていないで、現実
を見なくては・・・という思いで少し暗い気持ちになりました。

次の問いかけは、

「あなたの“うまくいっていること”は何ですか」
「あなたの組織が“うまくできていること”は何ですか」

・・・うまくいっていること・・・

正直に言うとすぐには思い浮かびませんでした。

そして、タル・ベン・シャハー博士は次のように問題提起されました。
「問題点ばかりに目を向けて、その改善ばかりしていませんか?陰と
陽の関係と同じで、必ず“うまくいっていないこと”があれば“うま
くいっていること”もあるのです。

通常、人はうまくいっていることは無視してしまいがちです。
それでは、現実を直視しているとは言えません。
“うまくいかないところ”を乗り越えていくには、問題に目を向ける
ことはもちろんですが、”うまくいっているところ”にも焦点を当て
て全体を見ることが大切なのです。」

“うまくいっていること”に焦点を当てるということには、思った以
上に大切な意味があるそうです。
それは自分の「力点」は何か、何によって自分の「エネルギー」が生
まれるのかを知ることになるからだそうです。

ポジティブ心理学の目的は、「うまくいっていないこと」と「うまく
いっていること」の橋渡しをすることなのだと理解できました。

皆様の組織でうまくいっていることは何ですか?
その強みは活かされていますか?

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  ◆ 失敗しないようにすることに意味があるか ◆
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西暦2000年までの約50年間、人や組織に対して「なぜ失敗するのか?」
に焦点を当て、「失敗をしなくなる」ことを目的としたプログラムが
沢山作られたそうです。

そのプログラムの効果はどれも“0”だったことが調査の結果で分か
ったそうです。

そこで、ポジティブ心理学者は問いかけの方向を変えてプログラム
作りを始めました。

 「何がうまくいっているのか?」
  「人は何ができるのか?」
 「成功した人は何をしているのか?」

に注目することにしたのです。
そうすると、失敗から学んでいることが分かったそうです。
次にその人たちはどうやって失敗や困難な状況から学習し、乗り越え
たのかを更に調べてみたところ次の事が分かりました。

「自分にとって意味ある目標を立てていた」

“何の為に”が分かれば、どのようにしたら良いのかが自ずと見えて
きます。つまり、どうやって乗り越えるのかを考えて、実行すること
ができるのです。意味ある目標を立てた人が、そのための困難を乗り
越えて、成功を手に入れている現実が浮かび上がってきたのです。

この考え方を組織に応用した事例として、ある航空会社の話をしてく
ださいました。

顧客の荷物を紛失する率が非常に高い航空会社だったそうです。
最初はこの問題に対する改善活動を始めました。

「荷物を紛失しないようにするにはどうしたら良いか?」

毎朝、朝礼でそればかりをみんなで考えるのです。
全く楽しくないので、従業員は気持ちが沈んでいきました。
様々な施策が打たれましたが、なかなか実行されなかったそうです。
結果、紛失率はそれほど変わらないままでした。

次に、問いかけを変えてみたそうです。

「私たちは、どうしたら顧客に最高に満足してもらえるか?」

従業員はその目標をとても大事にし、意義を感じたそうです。
それからは、”最高の満足”を提供するための沢山のアイディアが
現場から出てきました。

その中には、もちろん、「荷物の紛失」を防ぐためのアイディアも
入っています。

これは自分たちが意義ある目標を達成するためアイディアですから、
素早く実行されたのです。
結果として荷物の紛失率は低下し、目標に向かって自律した組織に
変化していったそうです。

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  ◆ “問いかけ”を変えて職場を変えるには ◆
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皆様にお伝えしたいことは、もっと沢山あるのですが、今回のセミ
ナーを聞いて、私が一番感じたことは、“問いかけ”が未来を作る
ということです。

1.職場で働いている人がどのように現実を見ているか
 現実をそのままに見ているか?
 自分たちのエネルギーの源泉を見ているか?
 どのように“問いかけ”られているか?

2.目標にしていることに意義を感じられるか
 職場のメンバーが共感するビジョンか?
 共感されるような共有の仕方になっているか?

簡単なようで、意外とこれを実行に移すのは難しいようです。
参加されたお客様からも、実践にどう活かすかアドバイスが欲しい
というお声も多く寄せられました。

今まで、「問題」ばかりに注目していた人が、突然「うまくいって
いることを考えよう!」としても1人では難しかったり、マネジャー
が職場で実践しようとしたら、周りの人は不審に思うかもしれません。

BConでは、ポジティブ・アプローチを使った職場活性化のプログラム
を実践的にご提供する体制を整えました。
マネジメントを変える時、職場を変える時には外部の力、第三者のサ
ポートが効果的な場面も多くあります。

職場に対するアプローチを変えるサポートをしていますので、ご興味
のある方は、営業までお問い合わせください。

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