アイングループ

OJTトレーナー・リーダーを中心とした全社OJT体制

「健康に、充実して暮らせる喜びを。」という願いから、お客さまが安心して利用できる調剤サービスや、ヘルス&ビューティを提案するショップを展開するアイングループ。
積極的な新規出店や医薬事業のM&Aにより、グループ店舗総数は2012年12月現在で600を超え 、調剤薬局で全国一の規模を持つ会社です。
また、従来の保険調剤のみならず、スマートフォンアプリ「アインお薬手帳」の無料提供やSNSの活用といった、次世代型のサービスを提供することによって患者さまの利便性を向上させるための努力を続けています。
アイングループの従業員数は5,000名を超え、その半数近くの2,000名強が薬剤師の国家資格を持って活躍しています。更に200名を超える採用を続けている同社では、人材の採用と育成も重要なテーマの一つです。スタンダード研修(新人薬剤師・OJTトレーナー・マネージャー)、プロフェッショナル研修(学会発表・専門薬剤師資格取得)など次世代の薬剤師像を見据えた生涯教育を目指しています。

BConはアイングループでOJT体制を構築する上での体系的な研修のお手伝いをさせていただいております。
今回、ご担当の研修部部長 鈴木 香織様にお話をおうかがいいたしました。

アイングループのOJT体制を教えてください

アイングループのOJTは基本的には以下のような体制です。

  1. 新人  …  入社1年目、OJTを受ける人たちです。
  2. OJTトレーナー  …   現場(店舗)で新人のトレーニングを1年間担当する人たちです。現場経験3年以上の社員が担当します。
  3. OJTリーダー  …  OJTトレーナーの中からそのリーダー役として任命された人たちです。新人教育に関して、各店舗において共通の目線での指導・教育が継続できるよう、ブロック単位で複数店舗をつなぐ役割を持ちます。
  4. 店舗運営スタッフ  …  本社または支店において店舗運営を担当するスタッフです。OJTにおいては、新人の教育がスムーズに行われるように、必要に応じて店舗指導をしたり、ブロックをまたがって情報共有する役割を持ちます。
  5. 研修スタッフ  …  OJTトレーナーやリーダーに対しての研修を行ったり、教育資材を提供する役割を持ちます。

新人を直接現場で教育するのはOJTトレーナーです。実務知識の豊富さを考えると実務経験4年以上くらいの人が良いのですが、アイングループは若い人たちが多いため、それなりの知識と経験を積んでいて、かつ新人の頃の感覚を忘れていない層を考え、3年以上の社員をOJTトレーナーにしています。また、1店舗だけでは情報が限られてしまいがちですが、進捗状況を確認しあったり、解決の難しい問題を共有しあって、「スタンダード」からそれずに同じ目線での新人教育を進めていけるよう、店舗間をつなぐ役割としてOJTリーダーを設置しています。

OJTトレーナーやリーダーの任期を1年間に設定することにより、役割意識と責任感を強く持ってもらえるようにしました。また1年後には後任のサポート役に回ることにより、トレーナーを支える人を増やすのと同時に、新人・後輩を育成することについて共通の考えを持った人を増やすことができると思います。

ainj120910_ojt.gifOJTリーダーはOJTトレーナーたちをひっぱることにより、リーダーシップが育ちます。薬局長になった際に、その経験は必ず役に立ちます。OJTや店舗運営において、新人のやっていることに「気を配る」ということができないのは、アイングループにとって非常に危険なことです。管理職がその点について関心を持つことが新人やOJTトレーナー・リーダーのモラルの維持においても重要であり、運営スタッフには他の管理職に対する啓発役も担ってもらっています。また、OJTトレーナーは新人教育のキーパーソンでもあり、同じ考え方での新人教育ができるように、研修スタッフがトレーナーの教育を担当しています。

なぜOJT体制が必要だと考えたのでしょうか

アイングループでは多くの新人が店舗に配属されます。

新入社員は入社後の集合研修で社会人研修と専門職研修を受けてから店舗に配属されますが、配属後の新人を見ていて、何かひっかかるものがありました。けっして育っていないわけではないのですが、店舗によって新人教育のやり方や考え方が微妙に違うのです。

医薬品を扱う私たちにとって、「安全性」は最も重要なコンセプトであり、その「安全性」の追求のためにスタンダードオペレーションがあります。「微妙な違い」が積み重なるとスタンダードオペレーションから徐々にずれてしまう可能性があり、場合によってはそれが調剤過誤につながってしまうかもしれません。

また、研修を受けただけではその効果は長続きしません。持続性があり、かつ店舗を超えたアイングループのスタンダードを浸透させるためには、現場で継続的に教育ができるOJT体制が必要だと考えました。

BConの役割を教えてください

BConにはOJTリーダー研修をお願いしています。

OJTリーダー研修は初回2日間とその後2回の1日フォロー研修で構成されています。最初の2日間研修は以下の内容で展開します。

  1. 自分の新人時代を振り返り、OJTを受ける側にとって何が必要かを考え
  2. OJTリーダーとして人材育成における自分の役割・使命を明確にして
  3. それを適切かつ効果的に相手に伝える実践的なコーチング技術を身につける

フォロー研修は、職場でOJTを実践して3ヵ月後およびそのainj120910_suzuki.jpg6ヶ月後に振り返りと現場情報のシェアをしてもらいます。OJTリーダー研修には、OJTリーダーたちだけでなく店舗運営スタッフにも参加してもらっています。運営スタッフの中にはOJTリーダーたちの議論に加わることで啓発を受けた、という人もいました。よく「下から教えられることもある」といいますが、それは実際に「会って」「話し」「真剣に聴く」ことによって得られる学習だと思います。OJTをトレーナーやリーダーに任せるのではなく、全員が積極的に関わることによりアイングループ全体で人を育てる・自分も育つという環境を作っていきたいと思います。
それ以外には研修スタッフに対して、OJTトレーナーを育成するためのインストラクションスキル研修と新人の社会人研修(新入社員研修)をお願いしています。

BCon、コンサルタントへの評価・期待することを教えてください

BConのコンサルタントは弊社の事業内容や雰囲気をよく理解した上で、研修に臨んでくれるので、「うん、大丈夫」という安心感があります。

社員に対して、社内の者が言ってもなかなか伝わらないことがあります。同じことを第三者から言われると素直に頷くことができることもあります。例えが良くないかもしれませんが、親に怒られるより隣のおじさんにしかられたほうが素直に「ごめんなさい」と言える(笑)。BConにはその立場から大事なことを伝えていってほしい、また、そのためにも弊社のことを更に知っていただきたいと思います。

アイングループ(北海道)
アイングループ札幌市東区に本社を置き、調剤薬局を全国に展開。それ以外にもエキナカ・エキチカというお客さまの利便性を重視したコンセプトでドラッグストア「アインズ&トルペ」店舗を展開している。

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